文藝賞受賞作決定
2025-08-28 15:25:55

第62回文藝賞に坂本湾の「BOXBOXBOXBOX」が選出される

第62回文藝賞受賞作に坂本湾の「BOXBOXBOXBOX」



2023年8月19日、文藝賞の選考会が明治記念館で開かれ、第62回の受賞作に坂本湾(さかもと・わん)の「BOXBOXBOXBOX」が選ばれました。

文藝賞は1962年に創設されて以来、新しい才能を次々と発掘してきた文学賞で、これまでも多くの著名作家を世に送り出してきました。特に、昨年までの受賞者には、田中康夫や山田詠美、長野まゆみなど、現代日本文学の重要な存在が名を連ねています。

受賞作の内容とは



「BOXBOXBOXBOX」は、400字×139枚の作品で、坂本湾が描くこの物語は、霧に包まれた配送センターを舞台にしたストーリーです。主人公の安(あん)は、無限に続く仕分け作業を行いながら、流れてくる箱の中身を想像しつつ日々を過ごしています。彼の日常は、ある禁じられた箱を覗いたことで一変します。視界に映る風景が変わり、存在していたはずの箱が次々と消えていく様子は、作業員たちの無気力さや衝動を象徴する深いメッセージを持っています。

この作品は、現代社会における「ブルシットジョブ」と呼ばれる職業の無意味さや、その中で失われていく人間性を問題提起しています。読者は、ただの作業としての作業を通じて、深い思索を誘われることでしょう。

選考委員の声



選考委員には、著名作家の角田光代、小川哲、町田康、村田沙耶香が名を連ねており、それぞれが作品についての選評を寄せています。特に、坂本湾の作品が道徳的かつ心理的な深みを持っていることを、選考委員が高く評価したとのことです。

作品や受賞の詳細については、10月7日発売の「文藝」冬季号に掲載されます。また、贈呈式は11月中旬に明治記念館で行われる予定です。受賞者には、記念品とともに50万円の副賞が贈られます。

文藝賞の意義



文藝賞は河出書房新社が主催し、季刊誌「文藝」を基盤として始まった新人賞であり、その意義は新たな才能の発掘にあります。これまでの受賞作品の中には、文学シーンに影響を与える作家たちが多く含まれており、坂本湾もその中の一人となったことは大きな意味を持つでしょう。今後の活躍が期待されます。ぜひ、多くの読者が彼の作品に触れ、新たな文学の可能性を感じて欲しいと思います。

まとめ



第62回文藝賞の受賞作、坂本湾の「BOXBOXBOXBOX」は、現代社会の問題を鋭く描いた作品です。これからも、文藝賞が多くの新しい才能を世に送り届けることを願っています。次回の第63回文藝賞も、今から楽しみです。

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河出書房新社
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東京都新宿区東五軒町2-13
電話番号
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