ライフログとWellbeing
2024-08-21 16:13:23

ライフログ活用によるWellbeingの向上を目指すIEEEの提言とは

ライフログ活用によるWellbeingの向上を目指すIEEEの提言



IEEE(アイ・トリプル・イー)は、世界中の技術専門家が集まる団体であり、先進技術に関する新しい提案を行っています。その中で、はこだて未来大学の角康之教授は、ライフログを活用してWellbeingを高める重要性を示唆しています。具体的には、私たちの社会活動への理解を深め、充実感と疲労感のバランスを取る方法を探求しています。

技術の進化と社会的活動の増加



近年、情報通信技術やモビリティの発展に伴い、私たちの社会活動は大きく変化しています。ビジネスや学びの場において、多くの接触や会議を効率よく行うことが可能になりましたが、それに伴って精神的な疲労も増していると言えます。こうした状況から、どれほどの社会活動が私たちにとって適切なのか、再評価が求められています。

角康之教授のライフログ研究



角教授の研究グループは、対面コミュニケーションの計測方法や理解、デザインに特化した研究を行っています。彼らは、身につけるカメラデバイス「顔数計」を開発し、それによって対面でのコミュニケーションを数値化することに成功しました。このデバイスは、装着者の周囲にいる顔の数を数え、社会活動量を測定するために設計されています。これにより、装着者がどれだけ多くの人と接触しているかを可視化でき、内面的な活動の重要度も数値化することが可能になりました。

顔数計の仕組み



顔数計は、装着者が対面する顔の大きさや映り続ける時間に重みを付けるシステムを持っています。これにより、単に多くの人とすれ違うだけではなく、少人数で深いつながりを持つことが社会活動として高く評価される仕組みです。このような機能により、装着者の感覚を補完し、彼らの社会的な活動状況を示すことで、自己理解を助けることが可能になると考えられています。

ゲーミフィケーションと図書館活性化



さらに角教授の研究グループは、図書館利用を促進するためのアイデアとして、図書館内での陣取りゲームを提案しました。このゲームでは、参加者が図書館で本棚前に滞在した時間を競い合う方式で、これが参加者の興味を引き出す効果を持ちます。普段は目にしない本棚に注目することで、新しい知識や興味に出会うきっかけを作るのです。

ゲームによる学びの促進



ゲームの進行中には、どの棚がどのプレイヤーの陣地となっているかを視覚的に示す仕組みも整えられており、これによってプレイヤーはつい立ち寄ってしまう本棚を見つけ出すことができます。ゲーム参加者は、このような新しい体験を通じて、本が持つ面白さを再発見し、結果的に図書館の利用が増えるなどの好影響を与えています。

おわりに



ライフログの研究を通じて、私たちの日常生活における社会活動の質を高めるための新しい視点が得られることを、角康之教授は強調しています。これにより、自らの活動をより良い形で理解し、上手に改善を図ることで、より充実した生活を送る手助けとなることを目指します。技術の進展と共に私たちのライフスタイルも変わりゆく中で、ライフログ研究はその重要な一助となるでしょう。


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