阪急阪神エクスプレス、オーストラリアでの存在感を強化
阪急阪神エクスプレスは、オーストラリアの国際物流企業である「INTERNATIONAL CARGO EXPRESS PTY LTD.」略称ICE社の全株式を取得し、子会社化することを発表しました。この動きにより、同社はオセアニア地域における物流サービスをさらに強化することを目指しています。
ICE社は1988年に設立され、シドニーを本社としてオーストラリア国内に4つの拠点を持ち、国際輸送サービスを提供しています。特に通関サービスに定評があり、その高い技術力と豊富な経験が評価されています。これにより、大きな国際物流業界の知見も持ち合わせています。
オーストラリアは、近年人口増加が続き、経済成長が期待される地域です。特に若年層が多く、消費が活発化しているため、今後ますますの輸入貿易の伸長が見込まれています。この新たな経済環境の中で、阪急阪神エクスプレスはICE社の知見や、輸入通関の経験が大いに役立つと考えています。
これまで阪急阪神エクスプレスはICE社を通じてオーストラリア市場向けの物流を展開してきましたが、今回の子会社化により、オセアニア地域に自社の拠点を持つこととなります。これにより、同社はオーストラリアを主拠点としてさらに広範なサービス提供へと進化を遂げられます。
阪急阪神エクスプレスの代表取締役社長谷村和宏氏は、「この新たな展開により、オセアニア地域のビジネスチャンスを最大限に活かし、クライアントに対してより良いサービスを提供できるよう努めていく」と語っています。また、同社は世界的に広がるグローバルネットワークとのシナジーも生み出せると期待しています。
さらに、ICE社で導入済みの物流管理システム「CargoWise」との統合も進めることで、全世界を結ぶより一体化した物流サービスの提供を目指します。2025年には阪急阪神エクスプレスグループ全体での導入が完了予定です。これにより、顧客ニーズの多様化に応えるためのサービス向上にも注力していく方針です。
物流業界は近年、大きな変革を遂げていますが、阪急阪神エクスプレスはこの変化に対応し、持続的な成長と顧客満足の向上を実現していくことを目指します。これからの同社の展開にますます注目が集まります。