神奈川のブルーカーボン
2026-05-15 15:39:41

神奈川発、製造業と海洋環境の新しい関係を築くブルーカーボンモデル

神奈川発、製造業と海洋環境の新しい関係を築くブルーカーボンモデル



株式会社ドリブンテクノロジーズは、神奈川県の沿岸における海洋環境の保全と製造業の発展を両立させる新しい取り組みを開始しました。この取り組みの中心的要素は、藻場から得られる「ブルークレジット」の購入です。これにより、製造プロセスの活動と海洋の再生を結びつけ、環境価値の循環を促進する新たなモデルを構築することを目指しています。

背景


近年、藻場はCO₂を吸収するブルーカーボンとして重要視されていますが、海水温の上昇や栄養の不足、さらには藻を食べる生物の増加によって、神奈川県の沿岸でもその衰退が深刻化しています。これに対処するため、藻場の再生とそのCO₂吸収量の測定、評価が不可欠となっています。

今般、神奈川県では自律航行の水中ドローンとAI技術を用いた藻場のモニタリング手法が開発され、CO₂吸収量を国内初のJブルークレジットとして認証されました。これにより、環境価値の創出が現実のものとなってきています。このような技術革新を受け、ドリブンテクノロジーズは、新しいモデルの一環として環境価値の積極的な活用を決意しました。

ブルークレジット購入の詳細


ドリブンテクノロジーズが購入したブルークレジットは、江の島と城ヶ島の周辺海域における藻場の保全・再生から生まれたCO₂吸収量を基に認証されたものです。具体的には、城ヶ島で11.1t、江の島で8.6t、合計19.7tのCO₂分のクレジットが取得されました。
このクレジットは、ドリブンテクノロジーズが行う事業活動のCO₂排出を相殺するために使用され、2026年6月に横浜市で新しく開設予定のオフィスの運営費用にも活用される計画です。このオフィスは、異なる分野の企業や研究機関の協業を促進するための創造的な場として機能することを目指しています。

製造業とブルーカーボンの架け橋


IJTTグループは鋳造や鍛造など製造プロセスにおける副産物の有効活用を進めており、海洋分野での展開にも力を入れています。神奈川県内では、産学官の連携によって藻場再生に関する実証プロジェクトを進行中であり、鋳造工程から出る鉱さいを利用した海洋資材の開発なども行っています。今回のブルークレジット購入は、こうした実証事業に基づいており、「製造業の副産物活用」→「藻場再生」→「CO2吸収」→「クレジット化」→「事業での活用」という循環型の価値創出を実現します。

将来に向けて


今後、当社は実証プロジェクトを通じて創出される環境価値のさらなるクレジット化を目指し、地域内で循環するブルーカーボンモデルの構築を進める予定です。IJTTグループは、排出削減だけでなく、自然環境の回復と経済活動との両立に寄与し、持続可能な社会の実現に邁進していく所存です。

県の期待


神奈川県政策局の科学技術担当部長、穂積克宏様はこの取り組みをエンドースメントし、地域の漁業団体や関連事業へのブルーカーボンの環境価値の活用が期待されるとのコメントを寄せています。藻場の再生と共に、ブルークレジットの流通が進むことで、持続可能な海洋環境が生まれることを願っています。

会社紹介


株式会社ドリブンテクノロジーズは、IJTTグループの新規事業創出を担う会社であり、環境、エネルギー、資源循環領域の事業開発を推進しています。多様なプレイヤーと連携し、社会課題の解決を目指しています。
このように、新しいブルーカーボンモデルが実現すれば、製造業と自然環境の新しい共存の形が見えてくるかもしれません。


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会社情報

会社名
株式会社ドリブンテクノロジーズ
住所
神奈川県横浜市神奈川区金港町1番地7横浜ダイヤビルディング18階
電話番号

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