HIMEPAの取り組みが切り拓く新時代のデジタルセキュリティ
近年、SNSやオンラインコミュニティの普及に伴い、無断で自分の画像や動画が使用される問題が深刻化しています。この事態に対抗すべく、ベジベジ株式会社が運営するHIMEPAは、独自のアルゴリズムを駆使したシステムを展開しています。2023年、同社は約2,500万円の資金調達を完了し、東京大学のAI専門家、西口真央氏を技術顧問に迎え入れることで、技術の向上とサービスの拡充を図っています。
HIMEPAとは?
HIMEPAは、クローラーと顔認識技術を組み合わせ、自身の動画や画像が無断でネット上にアップロードされていないかを特定するシステムです。その成果を見守る中で、同社は新たな事業戦略として次のような取り組みを計画しています。
- - 声紋を解析するバイオメトリック技術の開発
- - 音声解析技術を用いた海賊版や無断転載の特定技術の開発
- - 3Dフェイスモデルを駆使した顔認識AI技術の開発
これらの新技術により、HIMEPAはさらに幅広い範囲での不正行為の発見と予測を行うことができるようになり、その精度も飛躍的に向上します。
増大するリスクに対応するためのサービス拡充
近年の社会情勢から、マッチングアプリやSNSを利用したオフライン出会いの需要が高まっています。その際に発生するトラブルや犯罪のリスクも増加しており、特に若年層が被害に遭うことが多いといわれています。この背景には、コロナウイルスの影響で人との接触が減少したこともあるでしょう。
例えば、リベンジポルノやプライベート映像の流出、盗撮事件などは深刻な社会問題となっています。このような犯罪から身を守るために、HIMEPAでは、音声での解析技術を加えたマルチモーダルバイオメトリクス解析が期待されています。
HIMEPAの今後のビジョン
今後、HIMEPAは単に顔認識にとどまらず、音声解析技術を駆使したさらなるサービス向上を目指します。警察や法律事務所、NPO団体と連携し、被害の特定や対策、ケアのためのワンストップサービスを提供することで、犯罪の抑止力にも寄与したいと考えています。
西口真央氏の専門知識
東京大学で特任研究員として活動している西口真央氏は、データサイエンスの最前線での技術開発に携わっています。自身もAI開発ベンチャー「oneroots」を経営し、データ解析技術における革新を追求しています。特に、SNSやオンラインの不正行為を特定・予測する技術の開発は、社会的ニーズに応える重要な部分でしょう。
VCからの期待の声
DRG FUNDのGeneral Partnerである日下部竜氏も、デジタルタトゥーが社会問題として注目される中、HIMEPAの技術開発に期待を寄せています。彼は、同社の豊富な技術を背景に、ネット社会における暴力や犯罪を防ぐための貢献をサポートしていく意向を示しています。
会社概要
- - 会社名: ベジベジ株式会社
- - 所在地: 東京都中野区弥生町2-41-17
- - 設立: 2019年8月
- - 事業内容: AI技術を活用したサービス提供
- - URL: HIMEPA公式サイト
HIMEPAは、最新のテクノロジーを駆使して、安全でクリーンなインターネット社会の実現に向けて歩みを進めています。これからの他の企業や団体との連携により、さらに多くの人々を守るための力強いサービスが展開されることでしょう。