フォークリフトの新技術、遠隔操作と自動運転の実証実験
株式会社コクヨロジテムは物流業界での業務効率化を目的に、ARAV株式会社と共にフォークリフトの遠隔操作・自動運転に関する実証実験を始めました。この実験は2023年8月よりスタートしました。
実証実験の背景
この取り組みは、コクヨロジテムが選定した実験場コンテストの受賞団体に対し、実証実験の機会を提供するものです。受賞団体の提案技術が現実のものになることを目指し、さまざまな技術が試されています。特に、物流倉庫における業務の効率化や、作業環境の改善を目的としているため、現在の業界課題に挑戦する意義があります。
実証実験の詳しい内容
実証実験には、ARAVが開発した遠隔操作機器がコクヨロジテムのフォークリフトに搭載されます。これにより、配送センターに設置された遠隔操作室から倉庫内のフォークリフトを操作し、さまざまな動作を確認することが可能となります。具体的には、走行確認やハンドル操作、パレットの搬送などが含まれます。自動運転に関しても同様の実験が予定されており、将来的な技術の商業化に向けた重要なステップとなります。
技術の特徴と期待する効果
この新しい技術の最大の特徴は、既存のフォークリフトに後付けで機器を搭載できる点です。このアプローチにより、物流事業者は実機を流用しながら効率化を図ることができます。これまでの高額な設備投資を避けられるため、導入の敷居が低くなることで、さまざまな現場での活用が期待されます。
期待される効果
1.
遠隔操作:
- 過酷な倉庫環境での作業負担が軽減され、オペレーターは自宅などから安全に操作が可能に。これにより、作業環境の改善が期待されています。
2.
自動運転:
- 無人フォークリフトの利用により、人件費が削減できるほか、深夜や早朝の作業が可能になり、物流業務の生産性が向上する見込みです。
コクヨロジテムは、この実証実験を通じて物流現場が抱える労働力不足を解消する一助になると考えています。今後の実験結果には非常に大きな期待が寄せられています。
今後の予定
この技術に関するさらなる情報は、2024年9月10日から13日まで開催される「国際総合物流展」においても発表される予定です。コクヨロジテムの山本氏が登壇するフォーラムで、これらの取り組みについての詳細が説明されます。また、ARAVは実証実験に使われた自動運転・遠隔操作機器の実物展示も行う予定です。
お問い合わせ
これらの実証実験に関心がある方は、以下のお問い合わせ先までご連絡ください。
- TEL:06-6973-9470
- Email:
[email protected]
- TEL:070-4809-0195
- Email:
[email protected]
この革新的な取り組みが、物流業界にどのような変化をもたらすのか、今後の展開に注目です。