マネジメント業務の負担増加と創造的業務の実態に迫る調査結果

TONOME株式会社が実施した意識調査では、300名の管理職と200名のメンバーを対象に、現代のマネジメントにおける業務状況が浮き彫りにされました。特に注目すべきは、管理職が「戦略策定や実行、育成、イノベーション」といった創造的なマネジメント業務に割いている時間が、業務全体の2割未満という驚くべき結果です。その一方で、プレイング業務やメンバーの業務把握が、業務の60%を占めていることが明らかになりました。

調査の概要と結果

調査は2024年6月14日から15日の2日間にわたりWEBアンケート形式で実施され、合計500名の有効回答が得られました。まず、管理職がどの程度創造的なマネジメント業務に時間を使えているかを尋ねたところ、意外にもその時間は非常に限られていることが判明しました。具体的には、戦略策定や育成といった業務に充てることのできる時間は、業務全体の20%未満にとどまる結果となったのです。

逆に、現場の次長や課長クラスでは、プレイング業務に多くの時間が使われ、メンバーの状況把握や創造的な業務に充てるべき時間が不足していることが目立ちました。特に、課長クラスでは創造的業務に費やす割合がわずか14.6%で、プレイング業務が43.7%と大部分を占めています。

創造的業務に時間が取れない理由

続いて、管理職が創造的な業務を行う時間が足りない理由についても調査が行われました。その結果、「メンバーの業務や進捗の把握に時間がかかる」が37.6%、「自身のプレイング業務が絡んでいる」が35.5%という意見が多く寄せられました。

特に「メンバーの業務把握」がプレイング業務に対する時間的負担を上回っている点が興味深いです。つまり、メンバーの状態を把握すること自体が彼らにとって大きな心理的負担となっており、この負担が時間的にも影響を与えている可能性があります。

働き方の変化と業務負担の増加

次に、働き方改革の影響が管理職の業務負担にどのように影響しているかを見てみましょう。約半数の管理職が働き方改革やリモートワークによって業務負担が増えていると感じています。特に「メンバーの育成」、「やる気を高めること」、「業務改善」といった点は、以前より難易度が高くなっていると感じる業務の上位にランクインしました。

これは、リモートワークの普及が管理職にどのような新たな責任を課しているかを物語っており、これからのマネジメント業務の複雑化が予想されます。

まとめと今後の展望

今回の調査によって、管理職が本来行うべき創造的業務に十分な時間を確保できていない実態が浮き彫りになりました。メンバーの業務把握は、思いのほか時間と心理的な負担がかかる業務で、今後さらなる改善が求められます。また、変化の激しい時代において、人と組織の持続的な成長を図るためには、戦略的かつ創造的なマネジメントが一層重要になってくるでしょう。

このような現状を考慮し、今後はマネジメント業務の効率を高める取り組みが求められると考えられます。フィードバックや見える化を通じた業務の効率化が、未来のマネジメントにおける鍵となりそうです。調査リリースの第1回目については、こちらから確認できます。調査リリース第1回

このような課題に挑戦するために、TONOMEのようなワークアシストツールを利用することが一つの解決策かもしれません。TONOMEは、目標・タスク・カレンダーの一元管理を可能にし、チームの状況把握を促進することで、コミュニケーションの質を高めることが期待されます。