デジタル通貨フォーラム プログレスレポート第4号発表
2020年の設立以来、デジタル通貨フォーラムは、日本におけるデジタル通貨DCJPYの推進に向けた議論を続けてきました。新たに公開されたプログレスレポート第4号では、各分科会がどのように活動を進めているのか、その成果が報告されました。
DCJPYの実現に向けての取り組み
本フォーラムの目標は、銀行が発行する円建てのデジタル通貨であるDCJPYの社会実装です。このレポートでは、さまざまな分科会の取り組みが紹介されており、その成果や今後の方針が示されています。
1. 電力取引分科会
この分科会では、トークン化された環境価値の市場取引を検討。特に、デジタル通貨DCJPYを用いた支払いモデルの実現を目指しています。
2. 地域通貨分科会
未検証であった広域関係人口に焦点を当て、デジタル通貨による周遊パスのテーマについて実技検証を行いました。これにより、地域貢献を促進する新たな手法が模索されています。
3. 行政事務分科会
2024年7月のパネルディスカッションを受け、行政DXの促進を図ります。「ワンスオンリー」や「コネクテッド・ワンストップ」の実現が期待されています。
4. 小売り・流通分科会
流通BMSを用いた通常取引の成果を踏まえ、サプライチェーン全体をカバーするための取り組みが進められています。各社の知見を集め、社会実装の実現に向けて活動を加速しています。
5. ウォレットセキュリティ分科会
DCJPYネットワークにおけるセキュリティの向上を目指し、外部事業者との接続に関するシステムの構築について検討されています。これにより、より安全なデジタル通貨利用が期待されています。
新たな分科会の設立
この度のプログレスレポートでは、新規領域として
- - インボイスチェーン分科会
- - Web3.0におけるDCJPYの新EC決済方式に関する検討会
- - 生命保険ユースケース検討会
など、新たな分科会が立ち上げられ、様々な課題に取り組んでいます。これにより、デジタル通貨の利用がさらに広がることが期待されます。
デジタル通貨フォーラムのメンバー
現在、デジタル通貨フォーラムには119のメンバーが参加しています。2023年7月のプログレスレポート第3号では、新たに参加した15の企業が発表されています。これに伴い、メンバー間でのユースケースに関する意見交換が促進され、新たなビジネスモデルの形成が期待されています。
会社概要
株式会社ディーカレットは、デジタル通貨フォーラムの運営母体です。本社は東京都千代田区にあり、2020年に設立されました。円滑な電子決済を提供するために、今後も各種の取り組みを続けていく予定です。
デジタル通貨の進化と共に、私たちの生活がどのように変化していくのか、引き続き注視していきたいと思います。