Lea Bio、ベトナム最大の医療グループHoan Myと連携
Lea Bio株式会社(本社:神奈川県茅ヶ崎市)が、ベトナムの最大の民間医療ネットワークであるHoan Myグループと基本合意書(MOU)を締結した。この提携の目的は、Lea Bioが提供するMEQUYの新たなサービスを通じて、同国の医療ニーズに応えることにある。
2025年5月30日の調印式には、Hoan MyからCEOのHuynh Bich Lien氏、CMOのNguyen Tuan氏、CCOのDee Truong氏などが出席し、Lea Bioからは浜中康晴氏が出席した。この場で両社は、ベトナムの医療現場で直面する課題に対し、AIを活用した解決策を共に模索することを確認した。
ベトナムの医療ニーズ
近年、ベトナムは急速な経済成長に伴い、医療ニーズが増大している。しかし、その一方で医療従事者の不足や業務過多といった問題も抱えている。特に救急外来や一次診療の現場では、診断やトリアージが迅速かつ正確に行われる必要がある。そのため、Lea BioはAIを活用した「MEQUY AIトリアージ」を開発し、医療従事者の負担を軽減し、医療の質を向上させることを目指す。
提携の目的
本提携の目的は、Lea Bioがこれまで開発してきた「MEQUY」サービスを進化させ、ベトナム国内での実用化を図ることだ。Lea Bioは2019年に日本で設立され、2022年にベトナム法人を立ち上げ、「情報力で世界の子どもに平等な医療を届ける」というビジョンのもと、予防、栄養、診療支援に関する技術の開発を進めている。特に高齢者支援や生活習慣病の予防など、医療のデジタル化にも取り組みを進めている。
実証研究の実施
今後、Lea BioはHoan Myグループと協力し、AIが蓄積した患者の症状や既往歴のデータをもとに、緊急度や疾患の予測を行う実証研究(PoC)を実施する予定だ。この研究は、救急外来と内科外来を対象に行われる。
Hoan MyグループにとってもこのAI導入は、診療プロセスの効率化と質の向上に重要な意味を持っている。両社が提携することで、ベトナムの医療業界において持続可能な変化が期待される。
これからの展望
今後、Lea BioとHoan Myグループは、「MEQUY」の臨床的な有用性や診断精度を段階的に検証し、実際の医療現場でフィードバックを得ながら導入を進めていく。この提携により、救急や内科のみならず、小児科や高齢者医療、生活習慣病管理といった他の診療領域への応用も視野に入れている。
さらに、ベトナム政府が推進するデジタルヘルス戦略との連携も視野に入れ、医療の質、アクセス、効率を高めるための革新的なモデルを共に構築していく計画だ。両社は、これを契機にベトナムの医療に持続的なインパクトを与える取り組みを加速させる考えだ。
会社概要
Lea Bio株式会社は、医療デジタル化に取り組む企業であり、AI技術を駆使して医療現場の課題解決を目指す。Hoan Myグループは、ベトナムの最大の私立医療ネットワークとして、高品質な医療サービスを提供し続けている。今回の提携により、両社はさらなるイノベーションを追求する。
【サービスに関するお問い合わせ】
Lea Bio株式会社(担当:浜中)
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