ロッテグループが傾注するCVC戦略
ロッテグループは、多岐にわたるビジネスを展開する大手企業ですが、その中心にあるのが最近設立されたCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)、ロッテベンチャーズ・ジャパン(LVJ)です。2022年3月に設立されたこのCVCは、ファーストリテイリングやリヴァンプ、ファミリーマートといった企業での成功を収めた澤田貴司を代表取締役会長に迎え、注目を集めています。事業の幅を広げ、資金を必要とするスタートアップ企業に積極的に投資しています。
幅広い分野に渡る投資実績
LVJは、設立から間もなく75億円のファンドを立ち上げ、さまざまな領域の企業への出資を開始しました。事務所として運営されている株式会社brossomへの出資がその第一歩でその後も、D2Cの日本酒や家具のサブスクリプション、Web3、オンラインアシスタントサービスにフィットネススタジオ、コミュニケーションツールにまで、非常に多岐にわたるスタートアップ企業へのファイナンスを展開しています。
そして、最近のニュースでは、10社目となる株式会社モニクルへの出資が発表されました。モニクルは、働く世代向けの金融サービステック企業で、岸田政権が推進する資産所得倍増プランや新NISAの影響を受けて急成長が期待されています。これにより、LVJは資産運用の支援を強化し、日本経済の成長にも寄与する意向を示しています。
独自の支援手法で投資先をアシスト
ロッテグループの持つ広大なリソースを活かしながら、LVJは独自の支援手法を採用しています。具体的には、澤田会長のネットワークを利用したトップ営業、営業経験豊富なロッテのメンバーによるボトムアップ営業、そしてグローバルな視点からの営業支援が行われています。これにより投資先の成長を加速させることが目指されています。
経営理念と今後の展望
株式会社ロッテベンチャーズ・ジャパンの代表取締役社長である國分丈明は、「ご縁を頂く起業家に心から感謝し、起業家の皆さまの成功を支援する」というポリシーを貫いています。10社目の投資を節目に、今後もチーム一丸となって投資先の成長を支える取り組みを続けていく意向を示しています。
会社概要と利用情報
ロッテグループのCVC戦略は、今後も日本経済に対する影響を拡大し続けることでしょう。新たなスタートアップ企業との連携を通じて、成長する経済の一部となることに期待が寄せられています。