「BIB-IT.」が実現したメイドイン岩手の新しいゼッケン装着法

安全で繰り返し使用できるゼッケン、BIB-IT.

最近、株式会社RECOLTZが開発したBIB-IT.（ビブイット）のゼッケン留めが大きな注目を集めています。この製品は、スポーツイベントにおいて競技者が安全かつ確実にゼッケンを装着できる新しい仕組みを提供します。これまでの安全ピンに代わるもので、特許を取得した独自のデザインによって、ウェアに穴を開けることなく、繰り返し使用できるのが特徴です。

日本の岩手県、盛岡市に本社を構える同社は、製品の品質とカスタマイズの自由度を向上させるため、製造拠点をこれまでの中国から岩手県内に移し、「メイドイン岩手」として新たな展開を始めています。これは単なる製造場所の変更にとどまらず、地域の企業や福祉支援施設との連携を強化することで、地域の技術力と社会的価値を融合させた取り組みです。

製造にあたっては、特に障害者の就労支援施設との協力による社会貢献を重視しています。このように、ものづくりを通じた地域活性化や福祉支援を進めることが、BIB-IT.の中心的な理念の一つとなっています。

地域貢献と品質向上

新たな製造拠点に移行することで得られる主な利点として、メイドイン岩手の信頼性や高い製品品質があります。岩手県内の協力企業による丁寧な製造が、安定した品質と安心感を提供します。さらに、製品の品質管理においては厳格な体制が敷かれ、全ての製品に対して高い耐久性と安全性が確保されています。

また、プリント精度の向上により、デザインがより鮮明に再現できるようになり、カスタマイズの自由度も大幅に増加しています。少量から大規模なロットにまで対応できるため、企業やイベントごとの特別仕様にも柔軟に対応可能です。

このような取り組みは、地域における製造の効率性を高めるだけでなく、納期の短縮にも寄与することが期待されます。これは、製品が迅速に市場に供給されることを意味し、スポーツイベントにおいて利用者が求める迅速なサービスの提供にもつながります。

着実に全国へ展開

BIB-IT.は2025年10月に開催される「いわて盛岡シティマラソン」を皮切りに、全国への本格的なデリバリーを開始します。個人向けには、一部の大会オリジナルビブス留めの販売をBIB-IT.のオフィシャルサイトで行うほか、無地タイプやクリアタイプなど、多様な商品展開も予定されています。

この商品は、競技中にゼッケンが取れない安心感や、ファッションアイテムとしての側面も持っています。実際、ゼッケン留めはランナーのモチベーションを高める要素としても機能し、競技の楽しさを倍増させるアイテムとして注目されています。

BIB-IT.の理念は「現場の声に寄り添うものづくり」であり、今後も地域との連携を深め、持続可能で温かみのある製品づくりに努めていくことでしょう。サステナブルな未来を見据えたこの企画は、環境負荷を減らすための一歩として、多くのスポーツ愛好者からの支持を得ていくことでしょう。