自転車をそのまま積載できる観光バスの魅力
埼玉県和光市に本社を置く株式会社和光輸送観光バスが、夏季に新たに導入したタイプのバス、「サイクルバス」が注目を集めています。このバスは、自転車をそのまま車内に積み込むことができ、サイクリストにとって非常に魅力的な移動手段です。乗客座席数は21席とし、自転車用のスタンドを新設することで、最大12台の自転車を分解することなくバス内に載せることができます。また、トランク部分には8台分の積載スペースも用意されていますが、こちらは前後輪を外す必要があります。
E-バイクも安心して乗せられる
サイクルバスには昇降機が備え付けられており、重量感のあるE-バイクも簡単に積み込むことができます。これにより、自転車を持ち運ぶ際の煩わしさが大幅に軽減され、観光やサイクリングをより楽しむことができるようになっています。
サイクリング観光の未来を拓く
日本では、「自転車活用推進計画」が2018年に閣議決定され、サイクリング環境の整備が進められています。特に、地方における自転車観光のニーズは高まっており、観光業界における新たな流れとなっています。しかし、サイクリストにとっては、目的のサイクリングスポットへのアクセス手段が限られていたり、運搬時に自転車を分解する必要があったりと、様々な障壁が存在します。そこで登場したのが、旅行者向けに運行されるこのサイクルバスです。新たな移動手段として、観光地とサイクリストをつなぎ、観光業の活性化に寄与することが期待されています。
利用者の声を聞いてみる
実施されたモニターツアーに参加した多くの人々が、このサイクルバスの利便性を実感しています。参加者の95.2%が「今後もサイクルバスを利用したツアーに参加したい」と回答し、具体的な感想としては、「普段行けない場所へ連れて行ってくれる」「食事や休憩中に自転車を不安なく置いておける」などの意見が寄せられました。バス内での移動時間が体力回復に繋がるという声も多く、特に長いサイクリングを経験する方には嬉しいポイントです。
多様な利用シーンを提供
このサイクルバスは、サイクリングチームの遠征、個別参加者のツアー、定期便など、様々な用途での利用が期待されています。例えば、池袋駅を出発し、横川店から軽井沢へのサイクリングを楽しむプランでは、20名で利用すれば1人あたり8,250円というリーズナブルな価格で提供されており、非常に魅力的です。
イベントでの魅力を体感
2024年9月28日(土)には「チャリ彩in戸田」にて、実際にサイクルバスを展示する予定です。興味を持たれた方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
自転車を愛する皆さんにとって、サイクルバスは新たな信頼できるパートナーになりそうです。今後の展開に期待が膨らみます。