メタバースの新しい居場所「IBASYO・META場」とは
このたび、日野市が主催するオンライン居場所「IBASYO・META場」の実証実験が始まります。このプロジェクトは、自宅から参加できるメタバース空間を通じて、ひきこもり状態の方々や生きづらさを感じている人々に居場所を提供することを目的としています。多様な人々が集まり、リラックスしながら過ごせる「サードプレイス」となることが期待されています。
META場の特徴
「META場」は、家庭や職場から離れた場所で、自分自身を再発見できる空間です。家庭(第一の居場所)、職場・学校(二番目の居場所)から解放された第三の居場所として、参加者は自分らしいスタイルでリラックスできます。このスペースでは、新しい出会いや会話を通じて、自己表現やコミュニケーションを促進することができます。
実証実験の詳細
実証実験は、令和7年10月から令和8年6月まで行われ、毎月第1水曜日の14:00から15:30に開催されます。参加には、日野市のホームページまたはチラシに記載されたQRコードからの申し込みが必要です。その後、参加者には送られたURLでログインし、アバターを作成してニックネームを登録します。これにより、自分自身を表現しながら、META場の雰囲気に馴染むことができます。
参加方法と自由な過ごし方
参加者は、まずMETA場の概要とルールを説明されます。その後、興味のあるトークテーマを選んで参加したり、META場内を探検したり、他の参加者の話を聞くことができます。基本的には自由なスタイルでの参加が可能です。
定員と料金
この実証実験は、参加者を20名まで受け入れることができます。そして、なんと料金は無料です。これは、ひきこもりの方々が気軽に参加できるよう、参加のハードルを下げるための配慮です。
目的と行政の支援
今日、オンラインには多くの居場所が存在していますが、行政が提供する居場所には特有の強みがあります。専門性や地域・広域との連携、多様な社会資源とつながる力を活かし、参加者が専門的な相談を行えたり、必要な支援を受けられるような場を目指しています。これによって、より具体的な支援が実現できることを期待しています。
使用するメタバース空間
「META場」では、株式会社ベンドが提供するメタバース空間サービス「MetaLife」を使用します。このプラットフォームでは、利用者が自分に合ったスタイルで参加できるため、アバターでの音声トークやチャットのみでの交流が可能です。自分に合った方法で、無理なく居場所を楽しんでもらえるような工夫がなされています。
まとめ
「IBASYO・META場」は、ひきこもりや生きづらさを抱える方々にとっての新しいコミュニティとして、メタバースの魅力を最大限に生かしたプロジェクトです。居場所の概念を変えるこの取り組みが、多くの人にとって心のよりどころとなることを願っています。ぜひ、新しい冒険の場として参加してみませんか?