障がいを持つ子どもたちのための特別上映会が全国で開催されました

開催概要と目的

2025年夏、特定非営利活動法人AYAが主催した『映画クレヨンしんちゃん超華麗！灼熱のカスカベダンサーズ』の上映会は、全国11地域で行われ、合計1,733名の方々が参加しました。このイベントは、病気や障がいを持つ子どもたちとそのご家族が映画を楽しむことを目的としています。8月24日に宮崎セントラルシネマで始まり、各地の映画館での上映が計画されました。 NPO法人AYAの代表で医師である中川悠樹が主導し、多くのボランティアスタッフの協力を得て、参加者がストレスなく鑑賞できる環境が整えられました。

医療的ケア児への理解と支援

日本において医療的ケアを必要とする子どもは約2万人、障がいを持つ子どもは約90万人、難病の子どもは約25万人存在しています。これらの子どもたちが日常生活や社交を楽しむには、特別な環境が必要です。この上映会は、障害を持つ子どもたちとその家族が共に楽しめる空間を提供することが大切であると、NPO法人AYAは強く感じています。参加者からは、「温かい気持ちで親子で映画を楽しめた」との声が寄せられ、イベントの成功を物語っています。

上映会の背景

医療的ケア児の親から「映画館で映画を鑑賞したい」という声が上映会の発起となりました。しかし、従来の映画鑑賞が困難な状況や周囲への配慮が必要であることが多く、実現には多くの課題が存在しました。そこで、AYAは映画館を貸し切り、医療スタッフと看護師を配置して、安全な映画鑑賞の環境を整えました。この斬新な試みが実を結び、多くの親子が思い出に残るひとときを過ごしました。

11地域での上映会と参加者の声

上映会は、以下の11の会場で行われました。各地域で609名を超える参加者が集まりました。
- 宮崎：宮崎セントラルシネマ（144名）
- 福井：福井コロナシネマワールド（76名）
- 青森：イオンシネマ新青森（81名）
- 埼玉：MOVIXさいたま（141名）
- 長野：TOHOシネマズ上田（109名）
- 兵庫：MOVIXあまがさき（141名）
- 岩手：イオンシネマ北上（124名）
- 広島：広島バルト11（255名）
- 高知：TOHOシネマズ高知（85名）
- 静岡：TOHOシネマズサンストリート浜北（224名）
- 鹿児島：TOHOシネマズ与次郎（353名）

多くの参加者からは「今日は周りの方々を気にすることなく過ごせた」「映画を観ることができたことで、子どもたちにとって特別な経験となった」といったコメントが寄せられ、心温まる様子が伺えました。