御前崎港バイオマス発電所が営業運転開始
2025年1月29日、静岡県御前崎市に位置する御前崎港バイオマス発電所が営業運転を開始します。この発電所は、鈴与商事株式会社が出資し、株式会社レノバや中部電力株式会社、三菱電機フィナンシャルソリューションズ株式会社と連携して設立されたものです。総出力は75.0MWで、木質ペレットとパーム椰子殻(PKS)を燃料として利用します。
発電所の重要性と地域への影響
御前崎港は、駿河湾の入り口に位置し、太平洋外洋航路へのアクセスが良好です。この地理的特性に加え、東名高速道路や新東名高速道路、富士山静岡空港への交通アクセスも整っており、物流と産業開発の拠点として重要な役割を果たしてきました。
御前崎港バイオマス発電所の稼働により、発電に伴う燃料輸送船の出入りが増えることで、港湾施設の利用が進むことが期待されています。これは新たな雇用の創出にもつながり、地元御前崎市や隣接する牧之原市の地域経済を活性化させます。また、再生可能エネルギーの普及率向上にも寄与する見込みです。
環境への配慮と運営方針
この発電所は、地域との共生と安全性を最優先に運営されます。鈴与商事株式会社は、脱炭素社会の実現に向けて、再生可能エネルギー事業の一環としてこのプロジェクトを推進しています。発電所の運営は、地域の皆様や関係者の理解と協力を得ながら進められ、環境にやさしいエネルギー供給を目指します。
御前崎港バイオマス発電所の概要
- - 事業主体: 合同会社御前崎港バイオマスエナジー
- - 建設地: 静岡県御前崎市港6620番地78
- - 発電容量: 75.0 MW
- - 想定年間送電量: 約53,000万kWh(一般家庭約17万世帯分)
- - 売電単価: 24円/kWh
- - 出資会社:
- 株式会社レノバ(38.0%)
- 中部電力株式会社(34.0%)
- 三菱電機フィナンシャルソリューションズ株式会社(18.0%)
- 鈴与商事株式会社(10.0%)
鈴与商事の役割
鈴与商事株式会社は、エネルギー供給の他に、太陽光発電や蓄電池、CO2可視化サービスなど、顧客の脱炭素化を支援する多様な商材を提供しています。それに加え、建設資材や化学品に関するソリューション提案も行っています。御前崎港バイオマス発電所は、その一環として重要なプロジェクトと位置づけられています。
今後、御前崎港バイオマス発電所は地域経済の活性化、雇用創出、さらには持続可能な社会の実現に向け邁進していくことでしょう。