レクシスネクシスが新AIアシスタントを発表
特許情報分析ソリューションの「LexisNexis® PatentSight+」に新たに搭載予定のAIアシスタント「Protégé™(プロテジェ)」が発表されました。この新しい機能は、特許データの分析をより迅速かつ効率的に行うことを目指しています。
Protégéの特徴
Protégéは知的財産(IP)に関連するさまざまなユーザー向けに設計されています。特許の専門家だけでなく、事業戦略や研究開発に関わる方々が利用できるよう、平易な質問形式で特許データにアクセスし、視覚的な応答を得ることが可能です。利用者は技術的な敷居を感じることなく、必要な情報を迅速に手に入れられます。
レクシスネクシス・ジャパン株式会社のCEOであるアンドリュー・マトゥーク氏は、「Protégé in PatentSight+は、顧客が特許データと向き合う方法を一変させる」と語り、企業全体での早急な意思決定が実現できると自信を示しています。
煩雑さを軽減する新しいアプローチ
従来の特許分析は、複雑なクエリやフィルタ設定、比較軸の選定など多くの作業が必要でした。しかし、Protégéはこれらの煩わしい手続きを排除し、ビジネス上の問いを文脈から解釈し適切なデータを抽出。それに基づいた視覚的なビジュアルデータも提供し、戦略的なインサイトに変換します。このプロセスによって、「問い」から「戦略」への移行がスピードアップされるのです。
業界の信頼を確保
Protégéは一般的なAIチャットボットとは異なり、PatentSight+が誇る高品質なデータに基づいて、迅速かつ正確にインサイトを返すことができるよう設計されています。各回答には利用された検索クエリが明記され、利用者はその結果を確認・再現できるため、データへの信頼も揺るぎません。
さらに、PatentSight+は9,000万件以上の特許ファミリーレコードを持つ統合データベースも活用しています。これにより、取締役会レベルで求められる資料として即座に利用可能なビジュアルを提供し、多様な意思決定の場においても対応できる信頼性を確保しています。
今後の展望
Protégéの先行トライアルは、2025年10月より現行のPatentSight+ユーザーとLexisNexis AI Insiderプログラムの参加者を対象に実施される予定です。一般向けの提供は翌月の11月から開始される見込みです。また、今後の機能拡張も計画されており、出願情報や標準必須特許(SEP)の統合、チームごとのワークフロー最適化などが予定されています。
イベント情報
さらに、レクシスネクシスは、2025年9月10日から12日まで東京ビッグサイトで開催される『2025知財・情報フェア&コンファレンス』に出展します。当社のブースにお越しいただければ、実際のデモやプレゼンテーションも行う予定ですので、ぜひお立ち寄りください。
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