札幌に誕生した新しいアパホテル、地域との融合を目指す
2023年12月18日、札幌市に新しいアパホテルがオープンしました。アパホテル〈札幌大通駅前西〉は、北海道人にとって初めての新築ホテルとして、全国最大のホテルネットワークを誇るアパホテル株式会社によって開発されました。これまで他のエリアで展開されていたホテルは、既存施設の買収によるものでしたが、今回は全218室を新たに設けた、まさに最新のホテルです。
開業に先立ち、12月9日には試泊会が行われ、抽選で選ばれた150室が無料提供されました。5547件の応募があり、約38倍の競争倍率を記録しました。この成功は、札幌地域での新たなホスピタリティの需要を物語っています。
新しいサービスと地域密着の食
ホテルの1階には、地元で人気の「中国料理布袋」が入居しています。宿泊者は、「布袋の朝食プレートセット」として、ザンギや麻婆豆腐、ラーメンを朝食として楽しむことができます。また、アパホテルとの限定コラボメニューである「アパ社長カレー&布袋のザンギセット」も提供しています。
このような地元グルメとのコラボレーションは、訪問者に札幌の魅力を直接体験する機会を提供するだけでなく、地域の活性化にも寄与します。アパホテル社長の元谷一志氏は、地域の人々と共に発展を目指すことを強調しており、新築ホテルが地域との共存共栄を図るためのプラットフォームとなることを目指しています。
快適な滞在を追求した客室設計
客室は、最先端の技術と快適さを融合しています。標準的なシングル、ダブルルームに加え、最大4名で利用できる「コネクトルーム」や、ソファ付きの「コージールーム」を用意。さらに、全室にアジャストスリッパが導入され、宿泊者の足に合ったスリッパを提供しています。これは、宿泊者の快適性を追求したつながりの一つです。
また、ウォーターサーバーが設置されたベンダーコーナーでは、宿泊者が自由に水分補給できる環境が整っています。これにより、マイボトル利用者にも対応できます。宿泊者の利便性を考えたこれらの新しい取り組みは、他のホテルとの差別化を図る重要なポイントです。
訪日外国人のための対応
近年増加する訪日外国人のニーズにも応えるべく、アパホテルは多言語対応を強化しています。館内案内はテレビ画面に集約表示され、チェックイン機ではパスポートを読み取ることで自動的に国別に表示される仕組みがあります。そして、インターネット接続の面でも最新の「Wi-Fi6」が導入され、スムーズな通信環境が整えられています。
また、ユニバーサルコンセントやUSBポートを設けることで、世界中のゲストが快適に滞在できることを目指しています。これらの取り組みは、アパホテルが訪日外国人にとっても利用しやすい宿泊施設であることを示しています。
これからの展望
アパホテル〈札幌大通駅前西〉の開業は、アパホテルによる新しいスクラップ&ビルド計画の第一弾です。将来的には、地域の観光資源を最大限に活用しつつ、さらなるホテルの開業を進める計画があるとのこと。2027年には、さらに札幌駅周辺に2つの新しいホテルが開業予定です。このように、地域に根ざしたサービスを提供しながら、北海道の観光拠点としての役割を果たしていくことでしょう。
この新築ホテルがどのように地域社会と共に成長していくのか、今後の展開に注目です。