賃上げ実態調査結果
2025-07-25 12:24:21

2025年賃上げ実態調査結果発表、満足度は低迷中

2025年賃上げ実態調査:期待と現実のギャップ



求人情報の一括検索サービス「求人ボックス」を運営する株式会社カカクコムは、2025年7月25日に最新の「賃上げ実態調査」の結果を発表しました。この調査では、賃上げの実感や給与満足度、転職意識の変化について1,154名の労働者にアンケートを実施しています。その結果、賃上げを実感できた人はわずか25.6%でした。

■調査結果の概要


  • - 賃上げを実感したのは25.6%
  • - パート・アルバイトでは13.2%のみ
  • - 賃上げ額の平均は月額6,571円
  • - 満足している人は3割未満

賃上げを実感した人としない人の差


調査結果によると、賃上げを感じた人は25.6%に過ぎず、74.4%の人が「賃上げがなかった」と回答しています。正社員や契約社員では3割以上が賃上げを実感している一方で、パート・アルバイトや派遣社員においては15%未満の限定的な結果に留まり、雇用形態の差が際立ちました。この現象は、労働市場における格差を改めて浮き彫りにしています。

賃上げ額と満足度


また、賃上げの額についても注目すべき特徴が見られました。賃上げを実感した人々は、昇給額においても「3,000円未満」が最も多く、全体の40.3%を占めています。さらに、平均的な賃上げ額は月額6,571円となっており、特に非正規雇用においては75%が「3,000円未満」に集中し、経済的な期待感の低さを物語っています。

給与満足度の低迷


給与に対する満足度については、全体の29.7%しか「満足」と回答していないことが分かりました。特に賃上げがないか、額が小さい場合には不満が強く、逆に10,000円以上の昇給を受けた人々は61.4%が満足しているということも判明しました。そのため、賃金の上昇が優れた雇用満足度に結びつくというデータが示されています。

未来志向と転職意識の変化


また、賃上げ経験者の転職意識にも変化が現れています。「給料・待遇の向上」を見越しての転職を希望する人が多いものの、賃上げを実感した層では「労働時間の短さ」や「企業の将来性」といった要素を重視する傾向が明らかになりました。この結果は、今後の労働市場の動向を握る重要なポイントになるかもしれません。まとめると、賃上げがある程度確立されると、報酬だけではなく、働き方の質に焦点が移ることを示しています。

■総評


特に重要なのは、本調査が示す政府主導の賃上げ推進が多くの労働者にとって実感を伴っていない現状を反映していることです。パートやアルバイトといった非正規雇用者は特に低い賃上げ率に苦しんでおり、構造的な賃金格差が依然として存在しています。そのため、今後の方針としては、給与の水準を引き上げるだけでなく、全体的な労働環境の向上が求められています。

情報収集や求人探しにおいては、今後も「求人ボックス」は労働者と企業を結ぶ重要な役割を果たしていくことでしょう。私たちも、より良い職場環境の形成へ向けて意識を高め、賃上げにつながる取り組みを進めていく必要があります。


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会社情報

会社名
株式会社カカクコム
住所
東京都渋谷区恵比寿南3-5-7デジタルゲートビル
電話番号

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