標準型電子カルテの発展に向けて
デジタル庁から発表された内容によれば、2025年度に向けた標準型電子カルテのα版改修に関するプロジェクトが進行中です。この取り組みは、医療分野におけるデジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進するものであり、未来の医療インフラの構築を目指しています。
プロダクトワーキンググループ(PWG)の役割
令和7年度のプロダクトワーキンググループ(PWG)が6月上旬に発足し、7月8日にキックオフを迎えました。PWGの構成員は、医療DXや医療情報システムの改革に情熱を持つ民間企業から選ばれています。このグループは、標準型電子カルテの技術仕様に関する意見を集め、それに基づいたシステムやモジュールの開発を目指します。
目指すべき機能の拡充
PWGでは、以下の3つのポイントに焦点を当て、標準型電子カルテをさらに進化させることを目標としています。
1.
診療科の拡充: 内科だけでなく、整形外科や循環器内科など他の診療科でも利用できるよう、機能を拡充します。
2.
在宅医療への対応: 在宅医療に特化した機能の追加を行い、より多くの医療現場での利用を可能にします。
3.
ユーザビリティの向上: セキュリティを確保しつつ、医療機関におけるログイン認証等の使いやすさを向上させる取り組みがなされます。
参加企業一覧
参加する企業は、以下の名だたる8社です。
- - 株式会社ヘンリー
- - NTTプレシジョンメディシン
- - 株式会社ヘルステックハブ
- - 株式会社亀田医療情報
- - 株式会社TIS
- - 株式会社レスコ
- - 株式会社ウィーメックス
これらの企業が協力し、医療分野におけるデジタル変革を進めていきます。
デジタル社会への期待
デジタル庁は、本プロジェクトを通じて、医療現場におけるデジタル環境を整備し、より効率的で効果的な医療サービスの提供を目指しています。これに基づく標準型電子カルテの普及は、医療現場におけるデータ活用を促進し、医療の質を向上させることになるでしょう。
興味を持たれた方は、今後のPWGの活動に是非目を向けていただきたいと思います。医療の未来を共に見据え、さらなる発展を期待しています。