児童虐待の現状と支援の課題
毎年、11月は児童虐待防止月間として、全国で様々なイベントが行われます。しかし、社会的養護に繋がらず支援を受けられない虐待被害者の問題に目を向ける機会は少ないのが現実です。日本では、2022年度の統計によると、21万9170件の児童虐待相談が寄せられ、そのうちたったの2%の子どもたちのみが社会的養護を受けることができています。残りの98%の子どもたちは、虐待被害から社会の支援の手を逃れているのです。これまで、虐待被害者たちの声は蓋をされてきましたが、今一度彼らの現実に光を当てる必要があります。
支援の現状
「見えなかった子どもたち~虐待被害者の未来を知ってください~」というイベントが、2023年11月19日に東京都のサイボウズ東京オフィスで開催されます。このイベントでは、虐待を受けた当事者の声を元に、支援の現状や今後の課題について深く考察するプログラムが用意されています。
参加者から集めた700名近くの虐待被害者の54項目にわたるアンケートデータが発表され、彼らが抱える深刻な問題が浮き彫りになります。また、専門家を交えたパネルディスカッションでは、当事者が直面する困難や課題、さらには解決策について議論されます。
イベントの概要
- - 日時: 2023年11月19日(日)14:00〜15:30 (受付開始:13:30〜)
- - 会場: サイボウズ株式会社 東京オフィス(日本橋駅直結)
- - 参加費: 会場参加は無料、オンラインは500円
- - 交流会: イベント後の交流会も予定されています。
今回のイベントは、一般社団法人Onaraが主催しており、児童虐待の被害者に寄り添い、その支援を行うことを目的としています。Onaraは、制度に縛られず、虐待被害者たちの声を届ける活動を続けています。
支援の重要性
このイベントを通じて、参加者は虐待被害者の実情を知り、彼らへの理解や支援の重要性を実感することができるでしょう。虐待を受けた子どもたちが少しでも安心して成長できる社会を目指すため、私たち一人ひとりの関心と行動が求められています。日本における児童虐待の現実を見つめ直し、支援策の強化に向けた一歩を踏み出す機会とし、このイベントを是非多くの方に広めていくことが重要です。