ハイケムとカーボンエナジー社が合弁会社を設立
グローバルに展開する化学品商社兼メーカーのハイケム株式会社と、中国の気候テック企業であるカーボンエナジー社は、2025年2月18日に合弁会社「株式会社HighEnergy」を設立しました。この新会社は、CO2の有効利用に関する先進技術の共同開発とその普及を目指しています。
合弁会社設立の背景
ハイケムは、C1系SEG®技術を利用した脱炭素技術の開発に取り組んできました。具体的には、CO2を原料とした化学品の製造を推進し、環境に優しい製品の確立を目指しています。一方、カーボンエナジー社は、複雑な触媒と先進的な反応機器を駆使して、CO2を合成ガスや合成油、メタノールなどのグリーンケミカル製品に変換する技術に注力しています。
このたび設立された合弁会社「株式会社HighEnergy」は、両社の強みを活かし、以下の分野での技術開発と普及を進めていく予定です:
- - CO2電解による合成ガスの生産技術
- - 大気中CO2の海水経由回収技術(eDOC)
- - レドックスフロー電池のスタックおよびシステム設備の開発
- - グリーン水素生産に向けた技術開発
合弁会社の概要
新会社は東京都港区に所在し、資本金は4,000万円になります。出資比率はハイケムが50.1%を占め、カーボンエナジー社が49.9%を持つ形です。代表者はハイケムの高裕一氏が務め、研究開発や技術サポートなど多岐にわたる事業を展開していく予定です。
カーボンエナジー社の紹介
カーボンエナジー社は、2015年に康鵬博士によって設立された研究開発型企業です。脱炭素技術の開発を強みとしており、未来のネットゼロ社会を実現するための革新的なソリューションを提供しています。
ハイケム株式会社の役割
ハイケム株式会社は、化学品の商社部門とメーカー部門を持ち、ライフサイエンスから最新のエレクトロニクスまで多岐にわたる製品を扱っています。特に、サステナブルな部門では研究所や触媒の生産施設を有し、CO2を活用した製品の商業化を目指しています。
この新たな合弁会社は、脱炭素技術の研究開発を通じて持続可能な社会の実現に向けて、重要な役割を果たすことが期待されています。今後、両社の協力によって、さらなる革新や成果がもたらされることを多くの関係者が注視しています。