大日本図書の新教科書に新星コーポレィションの抗菌ニスが登場

教科書の新常識

2024年2月6日、大日本図書は新星コーポレィションと東亜化学工業との3社合同プレス発表を行い、抗菌・抗ウイルス水性ニス「Lock3」の採用が正式に発表されました。これにより、今後発行される令和６年度の小学生向け教科書（算数、理科、保健、生活）約154万冊がより安心・安全な教科書として世に出ることになります。

Lock3について

「Lock3」とは、ドイツのVarcotec社が開発した抗菌・抗ウイルス・抗真菌機能を持つ水性ニスです。この製品は、Dyphox技術を採用しており、乾燥した表面や室内光条件下でもその効果を発揮します。特に、最大99.8%の細菌やウイルスを1分以内に除去できるため、公共の場での使用にも最適です。また、Lock3は新型コロナウイルスに対する効果が世界で初めて証明されており、信頼性の高い製品と言えるでしょう。

大日本図書の取り組み

この取り組みの背景には、大日本図書がより環境に配慮した教科書を作成しようとする理念があります。教科書の表紙に抗菌機能を持たせることで、子供たちとその保護者に安心感を提供することが目指されています。Lock3の効果は3年にもわたりますので、教科書を使用する子供たちの健康維持にも貢献することでしょう。

管理体制について

新星コーポレィションは、Lock3に関する商標登録を日本国内で取得しており、使用するユーザーには偽物を防ぐためにPIN番号を発行しています。この仕組みにより、安心してLock3を利用することができる環境が整えられています。さらに、Lock3の使用に関しては、同社が直接管理し、ユーザーには無償でロゴデータを提供するとのことです。これにより、使用者はLock3の正当な利用を証明することが可能となります。

教科書への影響

教科書や児童書にLock3を施すことで、安全性が高まり、それに伴って書籍の付加価値も向上します。この新しい取り組みによって、読者は教科書の安心感を得ることができ、より快適な学習環境が実現します。新星コーポレィションは今後も、印刷技術とLock3を組み合わせることで、消費者にさらなる安心・安全を届けていく考えです。

新星コーポレィション概要

新星コーポレィションは、1972年に設立され、印刷およびサイン業界向けの機械・資材の商社として、革新的な商品やサービスの開発に取り組んでいます。ポリエステルフィルムをはじめとするさまざまな資材を国内外から調達し、あらゆるニーズに応えるワンストップサポートを提供しています。ロゴや製品の印刷技術においても高い専門性と技術力を誇ります。

東京都練馬区に本社を置く新星コーポレィションは、教育現場にも貢献しつつ、今後も印刷業界の発展をサポートしていくことでしょう。