新幹線電波調査
2013-11-12 12:03:30
新幹線全97駅でのiPhone5s電波状況調査結果を発表
新幹線全97駅におけるiPhone5sの電波状況調査
株式会社ICT総研が11月12日に発表した調査結果によると、全97駅においてiPhone5sの電波状況が実測されました。この調査は、通信速度や接続の安定性を測るもので、主に新幹線の利用者に影響を与える重要なデータです。調査は10月24日から11月5日の期間に行われ、駅のホーム、改札近く、駅前広場の合計291地点で行われました。
調査結果の概要
auの圧倒的なLTEエリアカバー
今回の調査で最も注目を集めたのは、auが全291地点でLTEを受信可能という結果を出したことです。これは、1年前の同調査と比較しても、受信地点数が2.8倍に拡大しており、下り通信速度も23.68Mbpsと、他社を大きく引き離しています。特に、山形新幹線や秋田新幹線などでの通信速度が際立っており、auのLTEサービスが本格的に浸透していることが伺えます。
NTTドコモのLTEエリアと速度
NTTドコモも099%という高いエリアカバー率を達成しましたが、下りの平均速度では17.88Mbpsと、auには及びませんでした。また、上り速度も4.69Mbpsと低く、地方での速い通信速度が減少傾向にあることが示されています。今後、通信環境の改善に向けた取り組みが期待されます。
ソフトバンクの通信状況
ソフトバンクはLTEエリアのカバー率が92.4%でしたが、291地点中269地点での受信が実現しました。下りの通信速度は19.05Mbps。このように、都市部ではほぼ100%近くのLTEエリアを持っていますが、地方ではその数値が低下する傾向にあります。とくに、上り速度の分野では9.75Mbpsで他社に勝る結果を示しています。
今後の展望
全体として、今回の調査では新幹線駅におけるLTEを受信できる地点が大幅に増加し、全国平均で約97%に達しました。これは前年の58%からの大幅な改善であり、通信環境の進展は目覚ましいものがあります。ただし、地域間の格差が依然として見られるため、各社ともさらなるエリア拡大と通信速度向上に向けた取り組みが求められます。
結論
ICT総研は今後も「つながりやすさ」、「通信速度」に関するデータを提供し続ける方針を示しています。これにより、ユーザーにとって快適にモバイルデータを楽しめる環境の整備が期待されています。新幹線のような重要な交通手段においても、通信の質が求められる時代が続いていくでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社 ICT総研
- 住所
- 東京都千代田区神田須田町1-4-4神田須田町ビル
- 電話番号
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03-6206-0941