コロナ禍を乗り越え、待望のストレートプレイ上演決定!舞台『ノンセクシュアル』
2020年、コロナ禍により朗読劇として配信された舞台『ノンセクシュアル』が、5年ぶりにストレートプレイとして上演されることが決定しました。当初の予定通り、観客の目の前で繰り広げられる生身のパフォーマンスは、朗読劇とはまた異なる魅力を放つでしょう。
笑いと恐怖が交錯する、複雑な人間模様
本作は、「愛と執着は何が違うのだろう?」という問いかけから始まる、コメディー、サスペンス、恋愛模様が複雑に絡み合った物語です。加害者と被害者の境界線が曖昧になり、登場人物たちの過去や素性が徐々に明らかになるにつれ、観客は予想外の展開に翻弄されることでしょう。
舞台上では、紙一重の状況、表裏一体の関係性、愛と狂気、泣き笑いが入り混じる、複雑な感情が表現されます。登場人物たちの心の機微を繊細に描き、単純に割り切れない人間の感情や、過去、素性を丁寧に表現していく点が見どころです。
コロナ禍での経験が作品に深みを与えた
2020年、公演準備中に発生したコロナ禍により、急遽朗読劇への変更を余儀なくされました。キャスト個別のブースを使用するなど、制約の多い状況下での上演でしたが、その閉塞感やコミュニケーションのズレが、作品に独特の深みを与えたと評価されています。2022年には映画館での上映イベントや再配信も実施され、多くの観客を魅了しました。
しかし、多くの観客から「ストレートプレイで観たい」という要望も寄せられていました。状況が落ち着きを見せる中、遂に当初の企画通り、ストレートプレイでの上演が実現することとなりました。
豪華キャスト陣が集結!Wキャストによる多様な表現
本作には、実力派俳優陣が集結。村山蒼佑役には松村龍之介と新井將、藤木瑛司役には星元裕月と加藤ひろたか(柿喰う客)がWキャストで出演します。その他、小柳心、神里優希、立道梨緒奈らが脇を固め、それぞれのキャラクターの個性を際立たせます。Wキャストによる異なる解釈も、作品の魅力の一つと言えるでしょう。
上演概要
作品名: ノンセクシュアル
公演期間: 2025年2月7日(金)~2025年2月12日(水)
会場: 横浜赤レンガ倉庫1号館 3階ホール(神奈川県横浜市中区新港1丁目1番1号)
チケット: 一般:8,700円(全席指定・税込)、学生:3,900円(各回枚数限定・当日引換券)
チケット購入: カンフェティ、イープラス
演出: 鯨井康介
この機会にぜひ劇場で、コロナ禍を乗り越えて誕生した『ノンセクシュアル』を体感してください。
Zu々(ずう)について
本公演をプロデュースするZu々は、三宅優氏が主宰する演劇プロデュース団体です。海外の舞台作品を日本に紹介する活動や、映画やマンガへの協力など、多様な活動を行っています。三宅氏は日本ペンクラブ会員であり、多摩美術大学卒業後、英国オックスフォード・ブルックス大学で視覚芸術/出版の学士を取得。長年の経験と知識を活かし、質の高い舞台作品を届けています。