埼玉県の深谷市にて、2024年12月18日に実施された「DEEP VALLEY Agritech Award 2024」授賞セレモニーが盛典に終わりました。このビジネスコンテストは、全国の農業課題の解決を目的としており、36件という過去最高の応募から各賞が発表されました。深谷市長の小島進氏が見守る中、受賞者たちがそれぞれのビジョンや技術を紹介しました。
コンテストのテーマは「農業×〇〇=未来」で、地域の農産業を強化するための革新的なビジネスモデルが求められました。審査を経た結果、最優秀賞に輝いたのは、沖縄県のEF Polymer株式会社で、彼らは「農業×スマート資材=未来」を提案しました。EFポリマーは、化学物質を含まない完全生分解性の資材を開発し、農業への負荷を最小限に抑えた持続可能な資材を提供しています。これにより、世界中の農家が直面する問題への解決策を提示しました。
受賞者のEF Polymer株式会社代表は、受賞に際し「我々の資材だけでは全ての課題を解決できない。多くの技術と連携し、日本の農業全体を支援したい」とコメントしました。
また、優秀賞には、AIを活用した無人販売所を提案した積水樹脂株式会社が選ばれました。彼らは、農家と消費者を結ぶ新しい価値を提供することを目指し、深谷市との協力を進めています。
さらに高齢の農家が困難に直面している米作りに対応するため、革新的な防除技術を開発した株式会社ダイワも特筆されました。彼らは、環境に優しい方法で米農家を救うべく、ジャンボタニシの被害を抑えるための新技術を提案しました。
DEEP VALLEY Agritech Awardは、2019年に始まり、持続可能な農業都市の実現を目指して毎年開催されています。過去5年で、多くの受賞企業がプロジェクトを実行しており、今年からはノースダコタ州のアグリテック推進機関Grand Farmとのパートナーシップを開始し、国際的な支援を強化しています。
深谷市は、今後も同コンテストを通じて持続可能な農業の実現に向けた取り組みを進めていく意向を示しており、アグリテック企業の集積化を促進し、生産者や効率的な作業を支援していく方針です。