三次市のトラスト地
2024-12-11 14:22:04

三次市に広がるトラスト地:自然を守る新たな取り組み

三次市の新たなトラスト地取得



広島県三次市において、日本ナショナル・トラスト協会が新たに117,002平方メートルのトラスト地を取得した。この土地の取得は広島県内で初めての試みであり、全国で60ヵ所目となるトラスト地の取得でもある。特にこの地域は美しい羽毛を持つ野鳥「ブッポウソウ」など、多くの動植物が生息しており、「高品山ブッポウソウの森トラスト」という名が付けられている。

トラスト地取得の背景



このたび取得した土地は、広島県内の住民から贈与された。先祖から引き継がれた森林を後世に残したいという強い思いが込められている。この地域はブッポウソウをはじめ、ミヤマホオジロやムギマキ、トラツグミといった珍しい野鳥が生息している。それらの生物多様性を守るために、協会はこの森を大切に維持していく方針を示している。

トラスト地取得プロジェクトとは



日本ナショナル・トラスト協会は2007年から土地取得を推進する「トラスト地取得プロジェクト」を展開している。このプロジェクトは、日本国内における重要な自然や美しい風景の保護を目的としており、国立公園などの保護区制度では完全に守られることが難しい土地を確保するために行われている。所有者が変わることによって開発されるリスクがあるため、この活動は特に重要だ。

トラスト地の取得方法には、贈与と購入があり、今回のケースは贈与に当たる。協会では、皆様からの寄付を通じて土地の維持管理を行い、例えば1,000円の寄付で秩父の水源の森約10㎡を買い取ることができる。

ナショナル・トラストの意義



ナショナル・トラスト運動は19世紀のイギリスから始まった市民運動で、自然環境や歴史的な景観を守るために土地や建物を取得し、永続的に保全することを目指している。日本では1964年から活動が始まり、全国各地に広がっている。この取り組みは、国連の生物多様性条約の一環としても位置付けられ、2030年までに地球の陸と海の30%を保護する「30by30目標」にも寄与している。

今後の展望



三次市のトラスト地がもたらす生物多様性の保護は、地域社会全体にとって意義深いものである。これからも日本ナショナル・トラスト協会の取り組みを通じて、地域の自然環境が守られ続けることを期待したい。新たなトラスト地の取得が道筋となり、全国に広がる環境保護の輪が一層強化されることを祈っている。これからも多くの人々が協会の活動に注目し、参加することが求められるだろう。

日本ナショナル・トラスト協会は、これからも自然を大切に思う市民の声を大切にしながら、豊かな生態系を保全する活動を進めていく意向を示している。今後の活動にぜひ注目してほしい。


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会社情報

会社名
公益社団法人日本ナショナル・トラスト協会
住所
東京都豊島区西池袋2-30-20音羽ビル
電話番号
03-5979-8031

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