Craifが資金調達
2025-06-11 10:31:54

尿がん検査の革新をもたらすCraifが資金調達を実施

Craif株式会社が資金調達を発表



尿がん検査「マイシグナル®︎」を提供するCraif株式会社(所在地:東京都文京区、CEO:小野瀬 隆一)は、足利銀行の100%出資子会社ウイング・キャピタル・パートナーズ及び長瀬産業の100%子会社Nagase Future Investmentsから資金調達を実施しました。この調達は、シリーズCエクステンションラウンドの一環として行われました。

Craifの取り組み



Craifは2018年に名古屋大学発のベンチャー企業として設立され、「人々が天寿を全うする社会の実現」というビジョンを掲げています。その活動は、疾患の早期発見と治療の最適化に焦点を当てており、特に難治性がんの早期発見に向けた新技術の開発が進んでいます。2024年のノーベル生理学・医学賞の受賞テーマでもある「マイクロRNA」の実用化にいち早く着手し、尿中のマイクロRNAを解析するAI技術を開発しました。

これにより、すい臓がんや肺がんといったリスクの高い疾患を超早期に発見するプロジェクト「マイシグナル・スキャン」が提供されています。2021年に行われたシリーズBの資金調達時には、この技術は開発段階でしたが、2022年2月にサービスを開始し、全国の1,000以上の医療機関や500を超えるドラッグストアに導入されるなど、急速に普及しています。

研究とデータの蓄積



Craifは、これまでに4.2万件を超える検体データを蓄積しており、約60件の学術論文や学会報告も行っています。特に最近では、権威ある医学誌「Lancet系列」において、すい臓がんの早期かつ高精度な検出に関する研究成果を報告しました。また、衛生検査所の面積を従来の2倍に拡張し、解析能力を15倍に増強したことも特筆です。さらに、2024年4月には、すい臓がん診断に向けた医療機器プログラムの薬事承認取得を目指した臨床試験も開始予定です。

海外展開の計画



Craifは、米国においても研究開発を進めています。カリフォルニア州アーバインに研究開発ラボを設立し、サンディエゴにはビジネスオフィスの開設を予定しています。すでに米国の15州で30の医療機関と連携し、すい臓がん検体の収集を開始しており、FDA承認や保険償還を目指した研究開発が進行中です。

資金調達の意義



今回の資金調達の目的は、尿がん検査「マイシグナル」のさらなる研究開発や、医療機器プログラムの臨床開発にあてることです。また、米国でのFDA承認取得を見据え、現地での研究開発体制を強化することによって、海外展開を加速させる考えです。

投資家の期待



ウイング・キャピタル・パートナーズの代表取締役である石垣充繁氏は、Craifの取り組みに大きな期待を寄せており、がん医療の進展に寄与することを期待しています。また、長瀬産業の吉田潔観氏も、Craifの革新的な技術に対する投資の意義を強調し、今後の関係に期待を寄せています。

マイシグナルシリーズの紹介



「マイシグナルシリーズ」はがんリスクの検査を通じて早期発見に繋がるよう設計されています。このシリーズには以下のような検査があります:
  • - マイシグナル・スキャン: マイクロRNA×AIによる高精度評価
  • - マイシグナル・ライト: より手軽にがんリスクを評価
  • - マイシグナル・ナビ: がん特化の遺伝子検査
  • - マイシグナル・チェック: DNAのダメージモニタリング

これらは、尿や唾液から簡単に採取できる体液を利用しており、体に負担がありません。4つの検査を通じて、自身の体質的なリスクを理解し、がん防止に役立てることを目指しています。

詳しい情報は公式ウェブサイトをご覧ください。
Craif公式WEBサイト

Craif株式会社の概要


Craifは2018年に創業され、がんの早期発見や個別化医療の実現を目指しています。高精度で病気を反映する生体物質を検出する基盤技術「NANO IP®︎」を備え、がん啓発活動や新しい医療技術の開発に注力しています。将来的には、「すい臓がんが当たり前に早期発見できる社会」を実現するための取り組みを進めています。


画像1

会社情報

会社名
Craif株式会社
住所
東京都文京区湯島2丁目25番7号本郷ITPオフィス5階
電話番号

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。