小野包装の脱炭素化
2024-07-09 10:52:11

「他人事」から経営の柱へ!小野包装が「e-dash」で加速する脱炭素化への取り組み

「他人事」だったサステナビリティが、経営の柱に。小野包装の脱炭素化への取り組み



「e-dash」を提供するe-dash株式会社は、営業倉庫業などを営む株式会社小野包装への「e-dash」導入事例を公開しました。

小野包装は、長年取引のある外資系企業から「EcoVadis」のサステナビリティ評価を求められたことをきっかけに、脱炭素化への取り組みを開始しました。

小野社長は当初、SDGsや地球温暖化対策は「大企業や重化学工業など、社会や環境により大きな責任を持つ企業や業界に求められる話」と捉え、他人事のように感じていたそうです。しかし、大手企業がサプライチェーン全体の脱炭素化に取り組み始めている現状を認識し、将来的にあらゆる取引先からCO2排出量の削減を求められる可能性に危機感を抱いたといいます。

同時に、「他社に先駆けて取り組むことで差別化を図り、新たなビジネスチャンスを生み出せる」というメリットも感じ、本格的な取り組みを開始しました。

まずは、表計算ソフトを用いて自社のCO2排出量の算出に取り組みましたが、手入力作業による負担が大きく、排出削減まで手が回らない状況でした。そこで、機械化や外部委託を検討し、出会ったのが「e-dash」です。

「e-dash」は、電気やガスなどの請求書をアップロードするだけでCO2排出量を自動で算出できるため、省力化が期待できる点に魅力を感じ、導入に至りました。

「e-dash」導入による効果



「e-dash」導入後、CO2排出量の算出効率が向上し、排出削減に向けた取り組みが加速しました。

例えば、省エネ設備導入に関する補助金の申請は、以前は短い応募期間内に必要な書類を用意できず断念していました。しかし、「e-dash」で算出したCO2排出量データを活用することで準備を効率化し、無事申請することができました。

排出削減については、排出量に占める割合が大きい電気に関する取り組みを優先的に進めています。電気契約を非化石証書付きのものに切り替え、実質的な再エネ化を実現しました。今後は、老朽化した変電設備の入れ替えやEMS(エネルギー管理システム)の導入、従業員の通勤車の電動化促進など、更なる取り組みを進めていく予定です。

これらの取り組みの結果、「EcoVadis」の「環境」に関するスコアを20ポイント向上させることに成功しました。

サステナビリティと経営方針の融合



小野社長は、取り組みを進める中で、サステナビリティと自社の経営方針(「バリューチェーンを高め、ステークホルダー(取引先企業・協力会社・従業員)とともに成長する」)の繋がりを強く意識するようになったと言います。

取引先企業や協力会社のサステナビリティ推進に協力することは、彼らの成長だけでなく、自社の成長にも繋がり、さらには従業員の健康や日常生活を守ることにも繋がると考えています。

小野社長は、「今後もステークホルダーと共に成長しながら、取り組みを一生懸命に前に進めていきたい」と意気込みを語っています。

「e-dash」とは



「e-dash」は、三井物産発のCO2排出量削減を総合的にサポートするサービスプラットフォームです。

脱炭素化の第一歩であるCO2排出量の可視化においては、エネルギーの請求書をアップロードするだけで、事業全体におけるCO2排出量を自動で簡単に算出できます。計算の手間を削減しながら、正確なデータを蓄積できる仕組みを提供しています。

サプライチェーン排出量についても、ソフトウェア上で手軽に算出・可視化が可能です。

「e-dash」で算出されるCO2排出量は、大手監査法人による第三者検証を実施しており、日本政府が策定した算定ガイドラインに基づいた正確な方法で提供されています。

CO2排出量の可視化にとどまらず、三井物産のネットワークを活用し、排出量削減に向けた各種施策の実行も支援しています。

小野包装の事例は、「e-dash」を活用することで、サステナビリティへの取り組みが企業の成長戦略に大きく貢献する可能性を示しています。


画像1

画像2

トピックス(経済)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。