全国から集まった中学生が進める海洋研究3Dワークショップ
2024年7月31日、ポートシティ竹芝で開催された「海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト」の四期生入学式には、全国から選抜された中学生11人が参加しました。このプロジェクトは、海洋生物の研究を通じて、最新の3D技術を活用し、未来のリーダーを育成する取り組みです。
背景と目的
日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、次世代に美しい海を引き継ぐために始まったこの活動。このプロジェクトでは、海洋分野の専門家からアドバイスを受けながら、生徒一人ひとりがテーマを決定し、シーズンを通して研究を進めます。そして、約16回の授業を経てオリジナルの3D作品を制作することが目標です。
入学式の様子
初対面の生徒たちは、入学式で自己紹介を行い、それぞれが研究したいテーマや興味を紹介しました。その後、基礎授業として3D技術や海洋科学についての講義が行われました。特に、3D基礎の授業では実際のモデリングを用いて、作品作りの知識を学ぶ貴重な時間となりました。
参加した中学生の紹介
参加者は様々な地域から集まっており、それぞれ独自の興味や目標を持っています。鳥取の井上さんは深海生物に興味を持ち、3Dデータ化を目指しています。埼玉の生徒はサメや爬虫類への愛情を語り、自分だけの水族館作りを目標としています。また、神奈川の佐々木さんは魚博士を目指し、図鑑作りに挑戦中です。
大阪から参加する田中さんは、タカラガイの研究を続けており、貝殻の美しさや生態に魅了されています。中平さんは静岡在住で深海魚の生態を研究しようとしており、8ヶ月間の活動を通じて、専門的な知識を学ぶことを期待しています。東京の橋本さんは生物部活動を通じて海洋生物への関心を深め、活動を楽しみにしています。
協力団体とサポート
このプロジェクトでは、株式会社ミマキエンジニアリング、株式会社ワコムなど、多くの協力団体が参加し、研究活動をサポートしています。3Dプリンターの提供や専門的な知識の提供を通じて、参加者の学びを深める手助けをしています。
今後の展望
入学式と初回授業を終えた研究生たちは、これからの8ヶ月の活動を通じて、自分の目標に向かってシフトを進めます。未来への探究心を持ちながら、それぞれの個性や意欲がどのように花開くのか、注目が集まっています。このプロジェクトは、彼らにとって貴重な経験となり、海洋分野の進展に寄与することが期待されています。この新たな挑戦を通じて、海と人々がどのように結びついていくのか、今後の成果が楽しみです。