舞台『HINOTORI』が描く壮大な物語
2025年、舞台芸術の新たな可能性を切り開く『HINOTORI 火の鳥・山の神篇/海の神篇』が京都と東京で上演されることが決まりました。この作品は、空間演出家である小池博史氏によって手がけられ、多国籍のアーティストによる壮大な国際舞台芸術の集大成です。
制作の背景とテーマ
『HINOTORI』は、2022年から始動した「火の鳥プロジェクト」の最終章であり、ポーランド、マレーシア、ブラジルで制作された3作品を基に新しい創作が加えられています。このプロジェクトは、多国籍のアーティストたちが集まり、混沌とした現代社会における「死と再生」のテーマを追求しています。舞台上には、古典芸能と現代芸術が融合し、観客の感覚に直接訴えかける身体の躍動が展開され、未来への可能性を探ります。
多様性が生む音のモザイク
本作の魅力の一つは、音楽の多層性です。ポーランドやマレーシア、ブラジルから集結した演奏家たちは、雅楽や聲明といった伝統音楽に、ジャズやラップ、さらには南インドのカルナティック音楽までを取り入れ、国やジャンルを越えた音のモザイクを創り出します。この多様な音楽が、舞台空間をダイナミックに構築し、観客を引き込むのです。
現代社会への問いかけ
舞台では、人工地震や権力の暴走、さらには都市崩壊といった現代の課題が描かれ、観客に深い思索を促します。AIやパンデミック、地政学リスクといった現代が抱える問題に対し、私たちがいかに生きる意味を問い直すことができるのか、ライブ音楽と多様な身体表現を通じて挑戦しています。
小池博史氏の実績と演出スタイル
演出を手がける小池博史氏は、世界42カ国で作品を上演し、国内外で高く評価されてきました。彼の演出スタイルは、演劇、ダンス、音楽、美術を融合させたクロスジャンルの表現で知られ、特に「境界を超える」という理念が色濃く反映されています。彼は、この作品を通じて人間と未来についての根源的な問いを探究し続けています。
公演情報とチケット購入
京都公演
- - 日程: 2025年9月13日(土) 12:00 ~ 17:00
- - 会場: ロームシアター京都サウスホール
- - チケット発売: 2023年7月21日(月祝)
- - チケット料金: 一般4,500円、U-25 2,800円。 3歳未満お子様入場不可。
東京公演
- - 日程: 2025年10月11日(土)〜14日(火)
- - 会場: なかのZERO 大ホール
- - チケット発売: 2023年7月21日(月祝)
- - チケット料金: セット券(山の神篇+海の神篇)17,000円から、単独券4,500円から。 3歳未満お子様入場不可。
公演の詳細や最新情報については、小池博史ブリッジプロジェクトの公式サイトをチェックしてください。
今年、国境や言語を超えたこの驚くべき舞台『HINOTORI』で、文化の交差点を体験し、未来の可能性を感じる旅に出ましょう。