東日本大震災の教訓を次世代に伝える重要な役割を担う「3.11トークセッション」が、公益社団法人3.11メモリアルネットワークの主催で、2023年8月17日にみやぎ東日本大震災津波伝承館で開催されます。今回は、地域の絆と防災の重要性をテーマに、気仙沼市の中高生語り部の活動に焦点をあてて実施されます。
このセッションでは、気仙沼市での震災の経験と、それを踏まえた地域の防災活動について、現役の中学生語り部や高校生OB、さらに彼らの活動を指導してきた元中学校の校長が登壇します。彼らの活動は、震災の記憶を風化させず、地域の結束を高めるための重要な取り組みとして、このような場が設けられている意味があります。
登壇者紹介
1.
菅原定志さん - 語り部けせんぬま伝承ネットワークの副代表として、地域の防災教育に注力。震災の教訓を地域の宝として後世に伝えるための活動に努めています。
2.
阿部蓮さん - 尚絅学院大学2年生で、高校生語り部OB。震災の出来事を自身の言葉で伝え、思いを語り継いでいます。
3.
三浦瑠々さん - 階上中学校の3年生。現役中学生語り部として、生の声を届ける努力をしています。
この「3.11トークセッション」は、震災によって地域がどのように影響を受けたのか、またその記憶をどう大切にしていくかを考える貴重な機会です。入場は無料で予約も不要なので、震災の歴史を学びたい方やその経験を次世代に伝えたい方々にとって、大変有意義な時間になることでしょう。
また、次回以降のトークセッションは、以下の日程での開催が予定されています。
- - 第2回セッション: 9月21日「供給は止めない」みやぎ生協の信念を元に、発災直後の対応や人とのつながりを考えます。
- - 第3回セッション: 11月9日、仙台市東部沿岸地域の伝承を演劇で語り継ぐ「Voice」がテーマです。
このように、今後5回のトークセッションを通じて、地域の絆や防災意識を高めるために様々な視点からのディスカッションが行われ、教訓や経験が共有される予定です。
この取り組みは、宮城県の令和7年度「みやぎ地域復興支援助成金」の支援を受けており、多くの地域の方々の参加が期待されています。ぜひ、この機会に震災から学び、地域の未来を考える場に足を運んでみてはいかがでしょうか。