ヤマハ新ネットワークスイッチの登場
ヤマハ株式会社は、2025年12月に新たな100G/25Gビット対応のネットワークスイッチを発売します。この新製品は、企業およびProAV市場向けに開発されたもので、従来からのニーズに応えるために設計されています。この4モデルのスイッチは、インテリジェントL2タイプとスタンダードL3タイプが含まれています。
スイッチの概要
今回発表されたモデルは以下の4つです。
1.
インテリジェントL2スイッチ『SWX2320-30MC』
希望小売価格: 1,155,000円(税抜1,050,000円)
発売時期: 2025年12月
2.
インテリジェントL2 PoEスイッチ『SWX2322P-30MC』
希望小売価格: 1,375,000円(税抜1,250,000円)
発売時期: 2025年12月
3.
スタンダードL3スイッチ『SWX3220-30MC』
希望小売価格: 1,375,000円(税抜1,250,000円)
発売時期: 2025年12月
4.
スタンダードL3スイッチ『SWX3220-30TCs』
希望小売価格: 1,155,000円(税抜1,050,000円)
発売時期: 2025年12月
これらの新製品は、すべて100ギガビットスロット(QSFP28)を2基、25ギガビットスロット(SFP28)を4基備えており、高速かつ安定したネットワーク環境を提供します。これにより、企業や学校、病院、さらにはコンサートホールやライブ会場など、多様なニーズに応え、新たな基幹ネットワークを構築することができます。
市場ニーズへの対応
近年、企業向けネットワークは急速に進化しています。特に、ワイヤレスデバイスの増加に伴い、高速で安定した無線LANの確保が求められています。また、デジタルトランスフォーメーションの進展により、コンテンツの容量増加や、より高機能なコミュニケーションツールが普及中です。これらによって、通信帯域と信頼性の確保が喫緊の課題となっています。
新しいスイッチモデルは、これらのニーズに応えるために開発されており、特に企業内の基幹ネットワークを強化するための性能に優れています。適切なスイッチを選ぶことで、企業は今後の迅速な技術の進展にも対応が可能です。
ProAV市場向けの特長
ProAV市場では、映像と音声のデータの高レート化や多チャンネル化が進んでいます。これに対応するために、ヤマハの新製品は、音声・映像メディアの伝送を高速・低遅延で実現します。特に、PoE++(IEEE 802.3bt)対応の『SWX2322P-30MC』は、最大720Wの給電能力を持ち、映像・音声への安定供給が可能です。また、放送市場においても、IPベースの映像・音声伝送を支える重要な機能が搭載されており、特に自動車イベントやエンターテインメント施設での需要が期待されます。
スイッチの設定の柔軟性
新しいスイッチは、ユーザーの利便性を考慮し、設定機能も強化されています。ProAVインストーラー向けに、SMPTE ST 2110やIPMXに対応したプロファイルが簡単に選択できるようになっています。設定はGUIでも対応可能で、インストーラーは迅速かつ容易に導入を行うことができます。
特に、ディップスイッチによる物理的な設定変更が可能で、現場で素早く対応できるため、負担が軽減されます。これにより、幅広い環境での使用が促進されることでしょう。
結論
ヤマハの新しいネットワークスイッチは、高速かつ高信頼性の通信環境を提供し、幅広い市場に応える力を備えています。将来的に増加するトラフィックにも対応できる柔軟性を持ち、ネットワークの運用効率を向上させるための重要な選択肢となるでしょう。