モンタビスタ、CentOS 7へのMVShieldサポートを2034年まで延長 - セキュリティ強化と長期サポートを提供
モンタビスタは、CentOS 7オペレーティングシステムのサポートを、2024年6月のコミュニティ標準サポート終了後も、さらに10年間延長することを発表しました。同社が提供するMVShieldは、セキュリティ対策を強化し、長期にわたる安定した運用を支援するものです。
MVShieldは、セキュリティセンシティブなユーザー向けに設計されたサービスで、CentOS 7.9の重要なCVEアップデート、バグ修正、テクニカルサポートを、少なくとも2034年まで提供します。これにより、ユーザーは標準サポート終了後も、セキュリティを継続的に維持することができます。
セキュリティアップデートの重要性
近年、サイバー攻撃はますます巧妙化しており、企業や組織にとってセキュリティ対策は喫緊の課題となっています。SolarWindsハッキングやColonial Pipelineランサムウェア攻撃など、修正パッチを適用していないシステムの脆弱性を突いた攻撃は後を絶ちません。
Kaspersky社の調査によると、Linuxシステムに対するエクスプロイトを使用した攻撃は増加しており、Linuxユーザーを標的にした攻撃は前年比で約130%増加しています。さらに、過去4年間で登録されたCVE (Common Vulnerabilities and Exposures)は65%増加し、Linuxの脆弱性が増加傾向にあることを示しています。
こうした状況を踏まえ、モンタビスタは、MVShieldを通じてセキュリティ対策を強化することで、ユーザーが安全で安定した環境でシステムを運用できるよう支援しています。
MVShieldのメリット
MVShieldは、セキュリティアップデート、バグ修正、テクニカルサポートを提供することで、ユーザーのシステムを最新の状態に保ち、脆弱性を最小限に抑えます。また、カスタムセキュリティの実装や認証取得などのサービスも提供することで、ユーザーのセキュリティニーズを満たします。
モンタビスタ製品管理担当バイスプレジデントであるIisko Lappalainen氏は、「モンタビスタは常に長期のサポートを提供してきました。CentOS 7.xのお客様にもこのサポートを継続して提供するのは当然のことです。セキュリティに対する需要がますます高まる中、アクセス可能なシステムを使用しているすべてのお客様が、MVShieldの提供する重要なCVE修正をベースラインに含めることでメリットを得られると考えています。」と述べています。
まとめ
モンタビスタによるMVShieldの提供は、CentOS 7ユーザーにとって朗報です。セキュリティ対策を強化し、長期にわたる安定した運用を実現することで、ユーザーは安心してシステムを利用できます。