青山商事の「WEAR SHiFT」が環境大臣賞を受賞
広島県福山市に本社を置く青山商事株式会社は、1998年より取り組んでいる不要衣類の回収を基にした「WEAR SHiFT」が、環境省主催の第12回グッドライフアワードにて「環境大臣賞優秀賞」を受賞しました。この賞は企業やNPO、自治体などの環境への良い活動を表彰するもので、特にSDGsの理念を実践した取り組みが評価されており、青山商事の努力が認められた形です。
「WEAR SHiFT」とは?
青山商事の「WEAR SHiFT」は不要衣類の回収を通じて資源を循環させるプロジェクトです。これにより、顧客が古い服を持ち込むと、下取りに対するクーポンが配布される仕組みが1998年に始まりました。この活動は時を経て2023年より全国の「洋服の青山」および「SUIT SQUARE」の店舗にリサイクリングBOXを設置することで、より多くの人々が参加できる土台が整いました。
355トンの衣類を回収
2023年度には約355トンの不要衣類が回収され、これがリサイクル商品や防災毛布の製作に活用されています。「終わらない服をつくろう。」というポリシーのもと、これまでの回収機能を進化させ、多様な商品開発が進められています。
環境への取り組みの拡大
この取り組みには、回収した衣類を使用したスーツやコートの開発、販売が含まれています。また、防災に役立つリサイクル素材の毛布も製作され、これまでに11の自治体に2,300枚が寄贈されています。この寄贈は、過去に自然災害を受けた地域や物資支援が難しい地域に重点を置いて行われています。
AOYAMAの森 - 森林保全活動
さらに、青山商事は2018年より森林保全団体「more trees」と連携し、高知県梼原町の環境保全活動にも寄付を行っています。2021年には回収衣類の量に応じた寄付を開始し、「AOYAMAの森」として官民連携の植林活動を展開しており、多様な森の育成を目指しています。このように、青山商事は環境問題に真摯に向き合い、持続可能な社会の実現に貢献する活動を続けています。
今後の展望
今回の受賞を機に、青山商事はより一層環境への認識と課題解決を重視し、SDGsをキーワードに活動を推進することを宣言しました。今後もリサイクルを通じた有意義な取り組みを拡大し、地域社会やお客様と共に持続可能な未来を築いていくことが期待されています。