高島屋とBUZIGAHILLが環境問題に立ち向かうリメイクウェア「RETURN TO SENDER」始動

高島屋とBUZIGAHILLの新プロジェクト「RETURN TO SENDER」

高島屋は、アフリカの人気ブランドBUZIGAHILL（ブジガヒル）と連携し、新たなリメイクウェアプロジェクト「RETURN TO SENDER」を始動します。このプロジェクトは、古着をアップサイクルし、再デザインしたウェアを新しいファッションとして生まれ変わらせるものです。それは、環境問題に積極的に取り組む試みでもあります。

「RETURN TO SENDER」とは？

「RETURN TO SENDER」は、古着問題に対するBUZIGAHILLの独自のアプローチです。アフリカへ大量に輸出される古着が飽和状態にあり、適切に再利用されず廃棄されるケースが多く見受けられます。BUZIGAHILLのデザイナー、ボビー・コラド氏は、この問題を解決するために、再デザインした古着を先進国の市場へ送ることを目指しています。この取り組みは、衣料品廃棄の環境問題を世界に示す手段でもあります。

プロジェクトの詳細

このプロジェクトは、10月9日（水）から始まり、リメイクの受け付けは10月22日（火）まで高島屋各店で行います。お客様がご提供した古着を使用して、BUZIGAHILLのデザイナーが再デザインし、新しいリメイクウェアとして生まれ変わらせます。店頭で販売されるリメイクウェアは、環境問題に対する意識を高めるだけでなく、参加したお客様にも特別な経験を提供します。

高島屋では、リメイクウェアの一部は店頭での販売用として一般に販売され、もう一つは、リメイクを希望したお客様に返却されます。これにより、お客様は新たな形で自身の服と向き合い、ファッションを通じて環境問題に対する意識を高めることができます。

デザイナー来店の特別イベント

横浜店と大阪店では、デザイナーのボビー・コラド氏が来店し、特別なリメイク受注会を実施します。来店イベントでは、ボビー氏が直接お客様の服を評価し、再デザインに関する相談を行います。この機会に、ファッションと環境問題について深く考えてみることができます。

ファッションと環境を両立させるブランド

BUZIGAHILLは、ウガンダのカンパラに本拠を置く新興ブランドであり、国際的なメゾンブランドでの経験を持つボビー・コラド氏によって設立されました。彼は自身のブランドを通じて、地元の環境問題や産業の発展にも取り組んでいます。「ファッションを通じて社会問題にアプローチし、衣料品廃棄問題に対する解決策を提示したい」というボビー氏の思いが、このプロジェクトの根底にあります。

グローバルな視点での取り組み

このプロジェクトは、アフリカのファッションシーンからも注目を集めており、2024年にはイタリアで開催されるメンズファッション最大の見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ」に初出展します。世界のファッションシーンにおいて、BUZIGAHILLが生み出す独自のリメイクウェアがどのように評価されるのか、今から楽しみです。

環境を考慮した未来のファッション

高島屋とBUZIGAHILLによるこの取り組みは、ファッション業界が直面する環境問題に対する新たな解決策となるでしょう。サステナビリティを重視した商品の販売は、お客様により良い選択肢を提供し、未来の世代への責任を果たすことに寄与します。高島屋の「CS ケーススタディ」店舗では、リメイクウェアの他にも、現地の伝統的な技術を生かした雑貨も取り扱う予定です。

私たちがファッションを選ぶとき、どのような影響を及ぼすか、その視点を持つことが求められています。高島屋の新たな取り組みが、ファッションと環境意識の新しい関係性を築くきっかけになることを願っています。