SCCRポータル開設
2023-06-01 08:00:01

北米輸出に必須!盤内機器のSCCR値を簡単確認できる新ポータルサイト

SCCRポータルサイトの開設



近年、北米市場に向けた機器の輸出が盛んになる中で、装置を輸出するたびには、現地の規格に準拠した設計が必要です。その中で特に注目されるのが、短絡遮断容量値(SCCR)です。これを理解し、適切に対応することは、多くの機械装置や盤メーカーにとって大きな負担となっています。そこで、盤内機器メーカ8社が手を携えて、その負担を軽減するためにSCCRに関するポータルサイトを開設しました。このサイトでは、SCCR情報を一元的に提供することを目的としています。

SCCRポータルの必要性



輸出に際して、輸入国の定めた規格に準じた設計が求められますが、特に米国においてはUL508A規格があり、これにはSCCR値の要件が含まれています。しかし、規格の解釈にはかなりの専門知識が必要であり、製造業者にとっては敷居が高いのが実情です。特に、各メーカーのホームページから情報を探し出すことは一苦労で、情報の不均一さが問題となっていました。

このポータルサイトの開設により、機器メーカー間で情報を共有し、設計者にとっての支援を行うことが可能になります。情報取得の簡素化によって、設計の効率が期待できます。

メーカ間のコラボレーション



制御盤に使用される機器は多岐にわたり、単独のメーカーではすべてを賄うのが難しいのが実情です。そこで、代理店や商社が製品選定や調達サポートを行っていますが、SCCRに関する情報は各メーカーの独自の基準に依存していました。このポータルは、各メーカーが連携して共通の情報を提供し、顧客のニーズにしっかりと応えることを目的としています。

ポータルのメリット



1. 複数社のSCCR値を簡単に確認


以前は各企業のサイトを一つ一つ確認しなければならなかったSCCR値を、本サイトでは一目で確認可能です。最新情報が随時アップデートされるので、必要なときに最新のデータを手に入れられます。これにより、設計時間にかかる無駄を大幅に削減できます。

2. 電気回路からの検索機能


SCCRに対する知識が浅い初心者から、すでに深く理解している設計者まで多様なニーズに応えるため、電気回路をもとにしたSCCR値の検索機能を用意しました。これにより、自社製品に近い条件で情報を得られ、設計の確度が高まります。

3. SCCRに関する資料


新たに北米への出口戦略を考えている設計者向けに、基礎知識から最新情報までを網羅した資料へのアクセスが可能です。SCCR関連の規格情報を含む学習資源が集約されており、これらの情報を活用することで、実務に直結した知識を得ることができます。

定期的な情報の充実


今後も利用者の意見を踏まえ、必要な情報を逐次追加していく方針です。協賛メーカーとの連携を深め、ポータルの情報品質を向上させる努力が進められます。

SCCRの概要


短絡遮断容量値(SCCR)は、機械装置が耐えられる短絡電流の最大値のことで、特に事故を未然に防ぐために重要な指標とされています。もはや、米国ではSCCR値の表示が義務づけられており、機器メーカーはこの値を意識した設計が求められています。今後、この新しいポータルサイトを通じて、多くの設計者が情報を得て、より高い水準の機械設計を実現することが期待されています。

今回のポータルサイト開設は、北米の市場規格に対応するための重要なステップとなるでしょう。今後このサイトがどのように成長し、業界に寄与していくのか、大変楽しみです。

会社情報

会社名
富士電機機器制御株式会社
住所
埼玉県鴻巣市南1-5-45
電話番号
048-548-1111

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