セイコーインスツル株式会社(SII)は、無線センサーネットワーク「ミスター省エネ」に、アナログ信号の出力・制御が可能なリモートI/Oノード「SW-42A0-1000」を販売開始しました。このノードは、920MHz帯無線通信を用いて、計測機器やセンサからのデータを無線で受信し、アナログ信号に変換、出力することで、様々な機器の制御を可能にします。
電流・電圧出力による機器制御
「SW-42A0-1000」は、2系統の絶縁型アナログ出力機能を搭載しており、電圧(0-10V)と電流(4-20mA)の出力設定が可能です。これは、異なる種類の計器やセンサに対応し、安定した信号伝送を実現することを意味します。
例えば、流量計や圧力計などのセンサから取得したデータに基づいて、調節弁やポンプに電流のアナログ信号を出力し、自動制御を行うことができます。また、温度センサからのデータを基にヒーターやクーラーに電圧のアナログ信号を出力することで、適切な温度を維持するといった制御も可能です。
リピータ機能による省人化・省エネ
「SW-42A0-1000」は、ベースを介さずにデータを直接送受信できるリピータ機能を搭載しています。これにより、ベース設置のための配線工事が不要となり、工期短縮や工事費用の削減に貢献します。さらに、遠隔監視・遠隔制御による省人化と省エネも実現可能です。
安定した無線通信
920MHz帯の特定小電力無線通信モジュールを採用することで、2.4GHz帯に比べて障害物の影響を受けにくく、工場内や建物内でも安定した通信を確保しています。また、各種センサノードの追加が容易なため、既存のインフラを大きく変更することなく、システムを柔軟に拡張できます。
「ミスター省エネ」の貢献
「ミスター省エネ」は、2012年の販売開始以来、数多くの導入実績を積み重ねてきました。電力、電流、温度、湿度、CO2、照度、振動、パルスの見える化やModbus機器の制御を行うノードなどを組み合わせることで、省人化、省エネ、そして脱炭素社会に向けた様々な課題解決に貢献しています。
SIIは、「SW-42A0-1000」の販売開始により、「ミスター省エネ」のラインアップをさらに充実させ、お客様のニーズに応える多様なソリューションを提供していきます。