2026年卒業生の内々定率が高水準で安定する中、就活状況は変化を見せる
2026年3月に卒業予定の大学生及び大学院生に向けた最新の内々定獲得状況が、株式会社学情の調査により発表されました。6月末時点での内々定率は85.0%となり、前年同時期の84.7%とほぼ横ばいの結果を示しました。この数値は、今シーズンの内々定率が早期化した結果、4月末時点までは前年を上回っていたものの、6月に入ってからは安定した状況に落ち着いています。
内々定率の状況
「今回の内々定率の急上昇は驚きです。今年度の就職活動は特に早く進んでおり、内々定を獲得した学生が多くいます。特に文系学生の内々定率は81.7%と前月比で7.3ポイントも増加し、理系学生は91.7%で横ばいです」と学情の担当者は述べています。
文系の学生にとっては、これまでの就職活動の傾向を考慮すると嬉しいニュースだと言えるでしょう。事実上、文系と理系の内々定率の格差が縮まりつつあることがわかります。理系は依然として高い内々定率を保っていることから、人材不足の影響もあるようです。
就職活動率と内々定獲得者の状況
面白いことに、就職活動を行っている学生の割合は、31.2%まで減少しました。これは没寄率と呼ばれる就職活動をまだ開始していない学生の傾向を示しており、過去の統計と比べてもかなり目を引く数値です。
「文系の就職活動率は35.3%、理系は23.0%にとどまっています。特に理系の就職活動がすでに終盤を迎えているという印象を受けます」と専門家は語ります。これは多くの学生が内々定を獲得し、就職活動を終了しているためとも考えられます。実際、内々定を獲得した学生の割合は、65.7%に達しており、これは前年よりも大幅な増加を示しています。
まだ就職活動をしていない学生が増加
注目すべき点は、「まだ就職活動をしていない」とされる学生の割合が3.1%と例年に比べて高いことです。これには今年特有の状況があるのかもしれません。多くの学生が就職活動を早期に終えている中、一部の学生が依然として活動を開始していないことは、就職状況全体に何らかの影響を及ぼす可能性があります。
調査概要
- - 調査期間:2026年6月25日~2025年6月30日
- - 調査機関:株式会社学情
- - 調査対象:2026年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生
- - 有効回答数:293件
- - 調査方法:インターネットによるアンケート
このような中、今後の就職状況や内々定獲得状況についても注目が集まります。これからの動向に期待が寄せられています。