近年、労働時間の短縮や製造業に従事する人手不足が深刻化する中、生産性の向上と省人化が工場経営において重要な課題となっています。そこで、筑波大学発のAIロボベンチャーである「株式会社Closer」が、その解決に向けた画期的な取り組みを始めました。
Closerは、「大変な作業をAIロボティクス技術で補完する選択肢が当たり前にある世界の実現」を目指して、特に食品工場に焦点を当てたロボットシステムの開発を進めています。このシステムは、小型で操作が簡単なうえ、高い拡張性を持つため、導入や運用がしやすいのが特徴です。工場における単純作業をロボットに任せることで、従業員は創造力を必要とする業務に時間を割くことができるようになります。
この度、Closerは明治株式会社が主催する「明治アクセラレーター」に採択され、その一環として、食品工場内での実証実験(PoC)を行いました。この実証実験により、Closerが開発するロボットシステムが明治の工場での反復作業にどれほど有効かが検証されます。明治アクセラレーターは、オープンイノベーションの推進を目的としており、これにより明治グループは将来の新規事業を模索しています。
Closerの代表である樋口翔太氏は、「この実験によって、当社のロボットシステムが実際の生産ラインでどの程度の効果を発揮できるかを確認することができるでしょう。人々がよりクリエイティブな業務に集中できるような環境の構築を目指しています」と述べています。
株式会社Closerは2021年11月29日に設立され、茨城県つくば市の産学リエゾン共同研究センターを拠点に活動しています。今後、Closerの取り組みが生産ラインの効率性向上に寄与し、全国の食品工場における働き方改革を推進することが期待されています。
このようなロボット導入による工場環境の労働力補完は、食品産業における働きやすさの向上も実現するでしょう。
詳細な情報やお問い合わせは、Closerの公式ウェブサイト(https://close-r.com/)を訪れるか、メール(
[email protected])でのご連絡をお待ちしております。