スペインを背景にした『サンカル』の新体験
家具のプロデュースを手掛ける株式会社環境計画研究所(通称:カンケン)が、スペインを代表する家具ブランド『サンカル』の最新ショールーム『XCSPACE』をリニューアルオープンしました。この新しいショールームは、サンカルが日本市場で展開する唯一の拠点として2025年4月1日にオープン。ここで、来場者はサンカルの個性豊かな家具に直接触れ、その魅力を体験することができます。
サンカルの魅力を引き出す空間設計
今回のリニューアルでは、サンカルのプロダクトデザインを最大限に引き立てるために、カンケンが空間設計を担当しました。サンカルの家具は、その独創的なデザインと色使いから、世界中で高い評価を受けてきました。リニューアルされたショールームでは、来場者が一つひとつの家具の魅力を深く理解できるよう、空間が設計されています。
カンケンが目指したのは、家具をアートのように感じてもらえる体験です。装飾を簡素化し、家具そのものが主役として際立つ空間を構築。これにより、各家具はまるで美術作品のように見ることができ、デザイナーの意図や背景を考えながら、一対一で向き合うことが可能です。
リニューアルの背景と随所に込められた工夫
「サンカルとは何か」という問いを元に、ブランドの本質を再定義することがリニューアルの出発点でした。サンカルは、様々なデザイナーとコラボし、統一感を持たない自由な表現を可能にしています。そのため、カンケンは「遊び心」「色彩」「造形美」といったキーワードをもとに、空間全体をデザインしました。
空間の情報量は必要最小限に抑えられており、光や素材の使い方が非常にこだわられています。来場者が家具の存在感や質感をしっかり感じられるように工夫されています。具体的には、石材を用いた展示や、壁面に飾り付けられた家具などがあります。このような細かな調整が、来場者に強い没入感を提供します。
『XCSPACE』の今後の展開
リニューアルオープン後、サンカルの代表的なプロダクトが展示され、来場者はそれぞれのストーリーや背景に触れることができるように設計されています。
今後、『XCSPACE』は展示空間としての機能にとどまらず、プレゼンテーションやワークショップ等にも利用される“体験の拠点”としての展開が期待されています。そのため、ブランドと来場者の間に有機的なつながりを生み出す空間が目指されています。
コミュニティの形成を促進
新たなショールームでは、サンカルだけでなく、イシマール、レソル、マルセットなどのブランドも展示され、様々な空間に適した家具を探すことができます。また、見学者同士のつながりを促進するためのコミュニティイベントも予定されています。
『XCSPACE』は、今後の新しい体験の舞台として、多くの人々に愛される場所になることでしょう。サンカルの世界観を体感するためには、ぜひ一度訪れてみてください。