株式会社デージーネットは、オープンソースソフトウェア専門のIT企業です。この度、同社はWebメールソフト「Roundcube」用の新しいプラグイン「RC-AttachFileSeparater」を発表しました。このプラグインは、添付ファイルの安全な取り扱いを可能にし、特に一般的なセキュリティ問題とされるPPAPの課題を解決します。
PPAP問題の背景
PPAPとは、パスワード付きZIPファイルの形式で添付ファイルを送信し、別のメールでそのパスワードを送信する手法のことです。かつては日本国内で広く利用されていましたが、最近ではそのセキュリティ面において多くの問題が指摘されています。
1.
通信経路の盗聴 vulnerability:添付ファイルとパスワードが同じ経路で送信されているため、両方の情報が盗聴されるリスクがあります。
2.
ZIP暗号化の強度不足:一般的なZIP暗号化方式は解読が容易なため、安全性が危ぶまれています。
3.
マルウェア検知の回避:ZIPファイルはウイルス検査をパスする可能性があるため、悪意のあるファイルが送信される危険性があります。
これらの問題を受けて、2020年には日本政府がPPAPの利用廃止を宣言するなど、企業や団体で新しい手段の模索が進められています。
「RC-AttachFileSeparater」の特徴
「RC-AttachFileSeparater」を利用することで、メール送信時に添付ファイルを自動的に分離し、安全に「Nextcloud」にアップロードすることが可能です。受信者には、Nextcloudへのパスワード付き共有リンクが送られ、安心してファイルのダウンロードができます。これにより、社内宛のメールは通常通りに送信する一方で、社外宛には添付ファイルを分離することができ、柔軟な運用が実現します。
このプラグインは2026年3月18日よりGitHubで無償公開され、導入後の管理マニュアルも提供されます。
GitHubリポジトリ
導入のメリット
「RC-AttachFileSeparater」を導入することで、利用者は次のような利点を享受できます:
- - 自動的なメールセキュリティの強化:特別な操作は不要で、通常のメール送信のままで安全なファイル共有が実現します。
- - コストの抑制:全てオープンソースソフトウェアであるため、導入コストが低く抑えられます。
- - ほぼ全てのIMAP対応メールサービスで利用可能:既存のメールサービス(GmailやMicrosoft 365など)を利用したまま、どのような環境下でも適応できます。
- - 環境に合わせた運用が可能:オンプレミスやクラウド、様々な環境に対応しており、高いフレキシビリティがあります。
- - 自社ポリシーへの対応:宛先ごとの制御設定が可能で、特定の運用方法に合わせることができます。
デージーネットのサポートサービス
デージーネットでは、Roundcubeを利用したWebメールの導入や運用に不安を抱える企業に向けて、各種支援サービスも提供しています。
- - システム構築:お客様に合ったOSSでシステムを構築し、管理しやすい形で提供します。
- - 導入後のサポート:OpenSmartAssistanceというシステム管理支援を行い、技術的な問い合わせや障害への対応をサポートします。
まとめ
デージーネットの「RC-AttachFileSeparater」は、ユーザーにとって必要不可欠なセキュリティを提供し、PPAP問題を解決するための新たなソリューションです。今後も企業が安心してデジタル社会に対応できるよう、さらなる技術革新を期待されます。