北海道の地域おこし協力隊員が示す地域活性化の未来と事例

北海道は、人口減少や高齢化が深刻な中で、全国で最も多くの約1,000人を超える「地域おこし協力隊員」が活躍しています。2023年6月に北海道庁は、地域おこし協力隊員や希望者を支援するための「地域おこし協力隊サポート推進室」を設置し、様々な研修会や情報発信を行っています。この取り組みは、地域創生を目指し、隊員の活動を支えています。

さらに、日高振興局は2024年2月9日に東京ミッドタウンホールで開催される「第8回地域おこし協力隊全国サミット」で、隊員活動の紹介や募集PRを行う「地域おこし協力隊・自治体ブース」に出展する予定です。

おためし地域おこし協力隊の成功事例

ここでは、実際に参加した方々のインタビューを通じて、地域おこし協力隊の活動内容とその成果を紹介します。まず、栗山町の北山沙也加さんの体験です。

北山沙也加さんの体験

「栗山町は、札幌市や新千歳空港からのアクセスが良く、人口はおよそ1万1千人。町の飲食店や農家との交流を通じて、夢のカフェ経営のアイディアが具体化しました」と北山さんは語ります。大学卒業後には地域おこし協力隊員として活動を始め、現在はフードトラック事業を立ち上げ、地元の新鮮な食材を使ったクレープを販売し、地域の魅力を伝えています。このように、彼女の活動は町の課題解決にも寄与しています。

塙恒星さんのインターン体験

続いての紹介は、安平町の塙恒星さんです。「『地域おこし協力隊インターン』を通して、遊びを通じて学びがあることを体験しました」という塙さん。彼は「安平教育プラン」でのサポート業務を通じて、子どもたちとのコミュニケーションの重要性に気付き、自分の意見を伝える力を養いました。このインターン経験は彼の進路にも大きな影響を与え、教育現場に取り組む方向に舵を切ったようです。