ブロックスの脳トレ効果を探る
ボードゲーム『ブロックス』が、今、家族で楽しむ新しい脳トレのスタイルとして注目を浴びています。2025年7月に行われた実証実験では、3世代(日常生活を共にする祖父母・親・子ども)が共演することで、脳機能がどのように活性化するかを検証しました。
1. 実験の概要
この実験に参加したのは、二つの3世代家族で、それぞれの組において小学校4年生の子ども(男子・女子)、その母親と祖父母が参加しました。プレイ中には会話をしながらも、お子さまがプレイすることを優先し、親は二つの色のピースを担当しました。
この実験では、赤外線センサーを使い、プレイ中の前頭葉の血液量をリアルタイムで測定。その結果が驚くべきものでした。
2. 脳血液量の大幅増加
『ブロックス』をプレイする際、各世代とも前頭葉の脳血液量が大幅に増加。特に、子どもたちの脳血液増加量は雑談時と比較してなんと最大2400倍にも達しました。このことから、『ブロックス』が脳にポジティブな影響を与えることが明らかになりました。
実験の結果、母親はプレイ中に40.62(mM・.mm・秒)、祖母が75.96(mM・.mm・秒)、息子は120.25(mM・.mm・秒)という具合に、すべての世代で脳機能が活性化されていることが示されたのです。
3. 社会脳の発達
『ブロックス』は、相手の気持ちを推察し、ルールに基づいて戦略を立てる思考力を養います。このゲームは、子どもたちのコミュニケーション能力や論理的思考力の向上にも寄与すると言われています。特に、子どもたちの前頭葉の血液量が顕著に増加したことは、今後の育成にとって重要な意味を持ちます。
4. 認知症予防の可能性
シニア世代においても、『ブロックス』をプレイすることで前頭葉が活性化され、認知症予防につながる可能性が指摘されています。家族での会話を交えながらプレイすることで、相互のコミュニケーションも活性化し、家族の結びつきが強まります。
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監修者 古賀良彦名誉教授のコメントの引用
「ボードゲームは、コミュニケーション能力の発達に大きく寄与することがわかりました。特にただ会話をするだけでなく、戦略を考えるゲームを通じて、思いやりや理解力を養うことが期待できます。」
5.ウノとブロックスのコラボレーション
さらに、『ブロックス』をより多くの人に知ってもらうため、人気ゲーム『ウノ』とコラボが企画されています。このキャンペーンでは、ウノのキャラクターが『ブロックス』の魅力を伝え、親子で楽しめる自由研究の題材として活用される予定です。
まとめ
ボードゲームの『ブロックス』は、ただ楽しいだけではなく、脳機能の活性化や家族間のコミュニケーションの向上に貢献することが実証されています。今後、様々な場面での活用が期待される中で、家族全員で楽しむ新たな“脳トレ”として、ぜひ『ブロックス』をプレイしてみてはいかがでしょうか?