サーキュラーせっこうボード
2025-09-10 10:24:13

松坂屋名古屋店の改装に採用されたサーキュラーせっこうボードの全貌

松坂屋名古屋店の改装に採用されたサーキュラーせっこうボードの全貌



三重県四日市市に本社を置くチヨダウーテ株式会社が開発した「チヨダサーキュラーせっこうボード」は、松坂屋名古屋店の改装工事において採用されることが決まりました。このボードは、廃石膏ボード由来のリサイクル石膏を100%使用し、循環型社会の実現に向けた革新的な製品として注目されています。

廃棄物問題に対する解決策



国内では石膏ボードの廃棄量が年々増加しており、2023年には約200万トンに達する見込みです。このまま推移すれば2047年には300万トンを超えるとの予測もあり、リサイクル率も低く、管理型最終処分場の圧迫も深刻な問題となっています。また、自然の石膏に対する依存度も高く、2023年には200万トン以上の石膏が海外から輸入される状況です。

このような背景の中で、チヨダウーテの「チヨダサーキュラーせっこうボード」が生まれたのです。廃石膏ボードをリサイクルする発想は、この資源を無駄にせず、建設業界全体の持続可能性を高めるために非常に重要です。

画期的な製品の特長



「チヨダサーキュラーせっこうボード」は、100%リサイクルされた石膏を使用し、製造過程では木質バイオマスボイラーと再生可能エネルギーを活用しています。このアプローチにより、製品は実質的にカーボンニュートラルを達成しており、環境への評価が非常に高いです。

松坂屋名古屋店では、2025年4月から8月にかけての改装工事において、従来の石膏ボードを「チヨダサーキュラーせっこうボード」に置き換えます。この選択によって、温室効果ガスの排出が63.3%も削減され、持続可能な社会づくりに寄与することが期待されています。

リサイクルの仕組み



チヨダウーテは、廃石膏ボードをそのまま廃棄物として処理するのではなく、リサイクル資源として再利用することを提案しています。松坂屋名古屋店の改装工事では、解体現場から発生した廃石膏ボードをグループ企業であるトクヤマ・チヨダジプサムが回収し、独自の技術を用いて再生した石膏を利用して「チヨダサーキュラーせっこうボード」が製造されています。

このリサイクルスキームは、大丸松坂屋百貨店の循環型社会の実現に向けた方針にも合致し、廃棄物の削減を助ける重要なプロセスです。

持続可能な未来へ向けて



チヨダウーテは、経営の中心に持続可能な社会の構築を置き、自社のビジョンに沿った「CHIYODA VISION ZERO」を進めています。これは、環境に優しい建材を提供する取り組みを強化するもので、建築業界におけるサーキュラーエコノミーの実現に向けた強い意志が表れています。

「私たちは完全リサイクル可能な世界で最も環境に優しい石膏ボードと建築ソリューションを提供します。」という基本理念を掲げ、持続可能な社会実現に向けた努力を続けています。

まとめ



松坂屋名古屋店の改装工事で採用される「チヨダサーキュラーせっこうボード」は、今後の建設業界における持続可能な資源の利用を促進し、環境負荷の低減に寄与する重要な製品です。これにより、循環型社会の実現に向けた道が開かれることを期待しています。


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会社情報

会社名
チヨダウーテ株式会社
住所
三重郡川越町高松928
電話番号
059-363-5555

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