エンジニアの退職理由
2023-10-03 10:00:03
エンジニアのサイレント退職増加!給与・ワークライフバランスへの不満が背景に
エンジニアのサイレント退職増加!給与・ワークライフバランスへの不満が背景に
近年、IT業界におけるエンジニアの離職率の高さが深刻な問題となっています。その背景には、給与や労働環境への不満、キャリアパスへの不安など、様々な要因が潜んでいると考えられます。今回、ITエンジニア専門の転職支援会社である株式会社ギークニアが実施した調査結果から、エンジニアの退職に関する現状と課題が見えてきました。
調査結果から浮かび上がる3つの課題
1. 退職理由のトップは「給与」
「会社を辞めたい」と感じた理由として、最も多く挙げられたのは「給与」でした。そのほか、「ワークライフバランス」「評価・昇進」といった待遇面に関する不満が上位を占めました。コメントからは、「給与が上がらない」「長時間労働でプライベートやスキルアップの時間が取れない」といった切実な声が多数寄せられました。
2. 「サイレント退職」が主流に
退職を決める前に同僚や上司に相談したエンジニアは3割にとどまり、多くのエンジニアが相談せずに退職を決めていることが分かりました。また、退職を決めた後も、周囲にその意思表示をする人は半数以下でした。つまり、多くのエンジニアが「サイレント退職」を選んでいるという現状が明らかになりました。
サイレント退職を選ぶ理由としては、「相談する必要がない」「引き止められたくない」「周囲に悪影響を与えたくない」といった意見が挙げられています。これは、会社と従業員間のコミュニケーション不足や、相談しにくい社風などが背景にある可能性を示唆しています。
3. 慰留されても、留まるのは2割のみ
退職交渉時に慰留された経験のあるエンジニアのうち、実際に会社に残ったのは2割程度でした。残らなかった理由としては「会社は変わらないと思った」「改善提案がなかった」といった、会社への不信感が挙げられています。一方、残ったエンジニアは「給与やポジションの改善を提案された」ことが主な理由でした。
企業が取るべき対策
これらの調査結果から、企業がエンジニアの定着率向上のためには、以下の3点に焦点を当てた対策が重要だと考えられます。
給与の見直し: インフレを考慮した適切な給与水準の確保は、エンジニアのモチベーション維持に不可欠です。
ワークライフバランスの改善: 長時間労働の是正、柔軟な働き方の導入など、ワークライフバランスを重視した職場環境づくりが必要です。
* 評価制度の改善: 透明性が高く、公平な評価制度を構築し、個々の努力や成果を適切に評価する仕組みを整える必要があります。
さらに、従業員とのコミュニケーションを密にすることで、サイレント退職を防ぐことも重要です。定期的な面談や、従業員の意見を吸い上げる仕組みを導入するなど、積極的に従業員の声に耳を傾ける姿勢が求められます。
まとめ
今回の調査結果から、エンジニアの離職問題の背景には、給与やワークライフバランス、評価制度といった、企業側の対応が大きく影響していることが明らかになりました。企業は、これらの問題点を真剣に受け止め、具体的な対策を講じる必要があります。そうでなければ、優秀なエンジニアの流出は止まらず、企業の競争力低下につながる可能性があります。
株式会社ギークニアは、今後もITエンジニアのキャリア支援を通じて、日本のIT業界の発展に貢献していきます。
会社情報
- 会社名
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株式会社ギークニア
- 住所
- 東京都豊島区南池袋1-16-20ぬかりやビル6階(郵便箱42番)
- 電話番号
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