アートと市場の交流
2017-09-13 13:30:03
大阪で開催されるシンポジウム「アート×市場×福祉」の可能性を探る
大阪で障がいのある人たちの創作を支えるシンポジウムが開催
2017年9月24日、大阪国際がんセンターにて「ATELIER INCURVE in ART FAIRS - 障がいのあるひとの創作と市場 -」が行われます。このシンポジウムは、障がいを持つアーティストたちが社会で活躍できる機会を創出することを目的としており、知的障がいのあるアーティストたちの創作活動を15年間にわたり支援してきたアトリエ インカーブが主催です。
アトリエ インカーブでは、専門のアートスタッフがアーティストたちの作品を管理し、ギャラリーやアートフェアでの展示・販売を行っています。近年、障がいのあるアーティストたちの作品が高く評価される中、彼らが市場で成功するための方策を探ることの意義が増しています。このシンポジウムでは、講演や対談を通じて、「アート×市場×福祉」というテーマについて深く掘り下げます。
シンポジウム内容
シンポジウムでは、経済学者の松井彰彦教授が基調講演を行い、「市場の力」について語ります。さらに、アトリエ インカーブの代表である今中博之氏が同団体の立位置についての講演を行い、アートフェアに関する報告も予定されています。また、松井教授と今中氏による対談が行われ、アートの市場における役割や、福祉的視点からのアプローチについても考察される予定です。
クラウドファンディングでの支援を募集中
このシンポジウムは全て手弁当での実施となっており、開催費用の一部はクラウドファンディングプラットフォーム『Readyfor』で寄付を募っています。アトリエ インカーブは公的資金に頼ることなく、障がいのあるアーティストたちのための活動資金を自主的に確保しようとしています。彼らは創造的な環境で自由に制作することができ、作品を通じて自己表現する機会を持つことを目指しています。
アトリエに所属するアーティストたちは、障がいの有無に関わらずその芸術性を認められることを望んでいます。現在、25名のアーティストが在籍しており、彼らの作品は国内外のアート市場において高く評価されています。アートを通じて彼らに自信やプライドを与えることが、活動の重要な一環とされています。
市場における認知の必要性
近年、アートフェアや美術館での展示が増える中で、アート市場への参入が障がいのあるアーティストたちに新たな可能性を与えています。アトリエ インカーブは、アーティストたちが「障がい者アート」としてカテゴライズされることなく、彼らの表現が純粋に評価されることを目指して活動しています。ニューヨークを始めとする国際的な舞台に進出することで、その活動の幅も広がりつつあります。
まとめ
このシンポジウムは、障がいのあるアーティストたちが社会でのより良い地位を確立するための重要なステップとなるでしょう。多くの人々がアートの可能性を理解し、障がいの有無にかかわらず創作活動が評価される環境を共に作り上げていくことが求められています。さらに、今回のシンポジウムが彼らの未来へとつながる契機になることを期待しています。ぜひこの機会に、アートを通じて社会に貢献する活動にご参加ください。
会社情報
- 会社名
-
社会福祉法人 素王会 インカーブ
- 住所
- 大阪府大阪市平野区瓜破南1-1-18
- 電話番号
-
06-6707-0165