阪急阪神不動産の新たな物流拠点
阪急阪神不動産株式会社が、物流施設の開発を進めており、特に注目されるのは「ロジスタ北伊丹」と「ロジスタ京都伏見」という2つのプロジェクトです。これらは両方とも2026年の夏に完成を予定しており、物流業界の進化に応える高機能な施設として期待されています。
物流施設が直面する新たなニーズ
近年、企業はサプライチェーンの見直しを迫られ、効率的な物流拠点の編成や統合を進めています。特にネット通販市場の成長に伴い、利便性の高い立地と高度な機能を持つ物流施設への需要が高まっています。また、環境への配慮も重要視され、持続可能な設備の導入が求められています。
「ロジスタ北伊丹」について
「ロジスタ北伊丹」は、兵庫県川西市に位置し、交通の利便性が非常に高いのが特徴です。阪神高速11号池田線「川西小花IC」まで約3.1km、中国自動車道「中国池田IC」まで約4kmと、主要高速道路へのアクセスが良好です。また、伊丹市から川西市にかけては人口も集中しており、テナントの雇用確保にも優れた立地条件を提供しています。
施設の特徴
この施設は、マルチテナント型であり、最大4つのテナントが同時に入居可能です。1階と2階には合計36台の10トン車が接車できるバースが設置され、各テナントに対して荷物用エレベーターや垂直搬送機が用意されています。さらに、倉庫部分の床荷重は1.5t/平方メートルで、天井の有効高も5.5mと、機能性に優れた空間設計がなされています。
施設概要(ロジスタ北伊丹):
- - 所在地: 兵庫県川西市久代1丁目39番他
- - 敷地面積: 約15,000平方メートル
- - 延床面積: 約32,000平方メートル
- - 構造規模: S造・地上4階
- - 竣工予定: 2026年夏
- - URL: ロジスタ北伊丹
「ロジスタ京都伏見」の概要
さらに、きょうでは「ロジスタ京都伏見」も注目です。この施設は京都府京都市伏見区に位置し、名神高速道路「京都南IC」まで約5.9km、第二京阪道路「伏見IC」まで約6.4kmの好立地です。
特徴と機能
「ロジスタ京都伏見」では、1階トラックバースが車両保管場所として利用可能で、駐車場としても利用できる点が魅力的です。現在、建設工事の準備中ですが、2026年の夏の稼働開始が予定されています。
施設概要(ロジスタ京都伏見):
- - 所在地: 京都府京都市伏見区久我西出町7番4他
- - 敷地面積: 約5,000平方メートル
- - 延床面積: 約11,300平方メートル
- - 構造規模: S造・地上4階
- - 竣工予定: 2026年夏
- - URL: ロジスタ京都伏見
環境への配慮
両施設共通の特徴としては、省エネルギーや環境配慮に関する技術が導入されており、LED照明や高効率空調システムが採用されて、ZEB(ゼロエネルギービル)認証を取得予定です。これにより、持続可能な運営が期待されます。
まとめ
阪急阪神不動産が手掛ける「ロジスタ北伊丹」と「ロジスタ京都伏見」は、どちらも物流業界のニーズに応える高機能な施設です。利便性の高い立地や環境配慮に富む設計は、今後の物流業界において重要な役割を果たすことでしょう。