大都がカインズグループに参入!
新たな協業体制の構築
株式会社大都(代表取締役:山田岳人)は、株式会社カインズ(代表取締役社長:高家正行)に全株式を譲渡することを決定し、基本合意書を締結しました。この合意により、大都はカインズグループの一員となり、両社のリソースを活用して、プロフェッショナル向けの新しいビジネスモデルの確立を目指します。
大都は、大工道具の卸問屋として1937年に創業以来、「日本の住まいを変えていく」というコンセプトのもと、業界の変革役として成長してきました。特に2002年にはオンライン通販事業に進出し、BtoB向けの通販サイト「トラノテ」で、400万点以上の工具や消耗品を取り扱っています。さらに、国内最大級のDIY用品ECサイト「DIY FACTORY」を通じて、個人のユーザーにも豊富な商品を提供しています。
カインズは1989年に設立され、全国で259店舗を展開するホームセンターチェーンで、「くらしDIY」をテーマに、地域のお客様のニーズに応える商品・サービスを提供してきました。2018年にはIT小売業宣言を行い、テクノロジーを駆使した顧客体験の向上に取り組んでいます。また、2020年には建築プロ向けの会員制卸売店舗「C'z PRO」をオープンし、プロ向け事業にも力を入れています。
市場のニーズに応える
両社は2016年から業務提携を開始し、DIYの普及に向けた共同の取り組みを進めてきました。しかし、建築業界では人手不足や業務の効率化が急務となっており、プロの場合、必要な道具や材料を迅速かつ確実に手に入れたいという要望が高まっています。この状況を踏まえ、今回の提携は両社が一体となって課題解決に取り組むことで、プロ市場における競争力を一段と強化することを目指しています。
カインズが持つ250以上の店舗ネットワークと、大都のプロ特化EC「トラノテ」での400万点以上の商品群、さらに両社の強力なサプライヤーネットワークを駆使し、リアルとデジタルを融合した新たなビジネスモデルを構築します。これにより、専門の職人やプロ人材のニーズに応える持続可能なプラットフォームを実現し、業界全体の効率化を図ります。
今後の聞取りとスケジュール
現在、両社は協議を重ねており、最終契約締結を2025年11月下旬に予定しています。その後、株式譲渡は2025年12月下旬に実行される見込みです。さらに、今後の流れとして、デューデリジェンスなどの必要な手続きを経て、正式な契約締結を進めていくとのことです。
多様な事業展開を通して、日本の住まいと暮らしを豊かにしたいという両社の願いが、一つの形として実現に向かっています。今後の進展から目が離せません。
まとめ
大都とカインズの提携は、単なる株式の譲渡にとどまらず、業界全体の発展に寄与するための力強い一歩です。両社が持つノウハウとネットワークを最大限に活用することで、プロフェッショナルのニーズに応える新しいビジネスモデルが生まれることが期待されています。