京都芸術大学(京都市左京区)、その名は日本最大規模の芸術大学として知られ、約23,000名の学生が集う教育の場です。特に注目されるのは、通信教育課程における18,000名以上の在籍者で、私立大学の中でも最大の規模を誇ります。この大学から生まれる新たな文学の息吹は、私たちに新しい視点を提供してくれます。
このたび、文芸表現学科が手掛ける商業文芸誌『文芸誌 301(サンマルイチ)』の第6号が刊行され、新たな文学の世界を提示しています。今号のテーマは「戦後80年てのひらの方舟」。文学の重要な時期を振り返りつつ、新たな物語の可能性を模索する特集が目を引きます。
号内では、個性的な作家たちが集結し、それぞれの視点から戦後の文学に対する思いを寄せています。お笑い芸人であり芥川賞作家の又吉直樹さんの寄稿や、詩人・翻訳家の山崎佳代子さんによる「トネリコの森」、さらには、群像新人文学賞を受賞した豊永浩平さんのインタビューも収録されています。特に豊永さんは、「歴史の暗闇から紡ぐ黄金言葉」という言葉で彼の創作スタイルを表現しており、伝統と革新が交差する文学の美しさを伝えています。
さらに、第二特集では「ライトノベル入門」と題し、4人のクリエイターがそれぞれの視点からライトノベルの魅力を紹介しています。文芸表現学科の卒業生である白咲まぐるさんのイラストも目を引く作品に仕上げられており、読者の興味をそそる内容となっています。
また、駒田準也さん(群像新人文学賞受賞)と、同校院生の上村裕香さん(女による女のためのR-18文学賞 大賞受賞)の対談も必見。二人の作家が、お互いの作品や創作過程について深く語り合う様子が、今後の文学界で注目される新たな風を感じさせます。
本号は、単に文学を楽しむだけでなく、歴史的な背景に対する考察や、未来の文学についての可能性を感じさせる力強い作品群が揃っています。「この世には、あまりにもたくさんの物語が溢れている。しかしそれらのほとんどは歴史という大きな河の底に沈んでいく。」という言葉からも、今号の特集テーマが持つ重みを感じ取ることができます。
それでは、実際の書籍情報を見てみましょう。『文芸誌 301』第6号は2025年12月5日頃から京阪神の書店で販売され、価格は税込1000円。A5版192ページのボリューム満点な内容となっており、初回限定部数の予定であるため、早めの購入を推奨します。
このように、『文芸誌 301』は学生と教員の共同制作による作品であり、京都市内の書店を中心に販売されています。文学を通じて社会を変える若き作り手たちの挑戦に是非ご注目ください。時を超えて語り継がれるべき物語が、ここに息づいています。