東京都のスタートアップ支援における新展開
東京都が推進するスタートアップ支援の枠組み「TOKYO SUTEAM」に、一般社団法人RULEMAKERS DAO(以下、RMD)が採択されることとなりました。この取り組みは、スタートアップが直面するルール形成の課題を解決し、さらなる成長を促進することを目的としています。RMDは、ルール形成を支援するプログラム「OPEN BLUE」を通じて、スタートアップに必要なノウハウや資源を提供することで、東京をスタートアップの世界的な集積地へと導くことを目指しています。
TOKYO SUTEAMとは
「TOKYO SUTEAM」は、東京都が展開する、さまざまな主体によるスタートアップ支援事業です。この事業では、多様な支援プログラムを通じて、スタートアップの創出と育成を行い、東京のスタートアップエコシステムをさらに発展させることを狙っています。RMDの採択は、この取り組みの一環として非常に重要な意味を持っています。
採択の背景とRMDの役割
スタートアップが成長するためには、限られた資金とリソースでは不十分な場面が多く見られます。特に、ルール形成に関する資金やノウハウが不足しているあたり、事業開始や資金調達ができずに成長が停滞しているケースが少なくありません。RMDは、こうした課題に対処するために、スタートアップを支援し、企業や政府、自治体との協働を進める「民主主義2.0型スタートアップエコシステム」の構築を目指しています。
OPEN BLUEプログラムの概要
「OPEN BLUE」は、スタートアップがルール形成に必要な資源とサポートを得ることを可能にするプログラムです。このプログラムは3つの主要なタームから構成されており、2か月の事業支援ターム、4.5か月のルール形成ターム、そして最終的なクロージングタームを設けています。
- - 事業支援ターム(2ヶ月): スタートアップは市場形成力指標の向上を図り、ビジネスモデルの改善や市場創出計画を策定します。
- - ルール形成ターム(4.5ヶ月): 政策提言活動を通じて、ルール形成のプロセスを実施し、これをオープンソース化します。
- - クロージングターム(2ヶ月): 最終ピッチを経て、政治家や官僚、VCと関係構築を行い、政府主導会議への招待や官民協働の実証事業を目指します。
RMDの強み
RMDが特異性を持つ理由は、彼らがゼロから政策を実現する支援を行ってきた豊富な実績にあります。コミュニティ型の非営利組織として、1000人以上のルールメイキングの実践者や関心者を擁し、各種専門家とのネットワークを形成しています。
今後の展望
協定の期間は令和7年11月1日から令和9年3月31日までで、東京都内のスタートアップ10社のルール形成戦略や政策提言の実施を支援する予定です。RMDと東京都の取り組みにより、スタートアップが抱える様々な課題を解決し、新たな市場創出への道筋を照らすことが期待されます。
連携事業者と参加者募集
「OPEN BLUE」プログラムでは、支援を希望する連携事業者やスタートアップの参加を募集しています。特に、ルール形成を通じて新しい市場創出を目指す企業や、規制緩和を希望するスタートアップはぜひこの機会に応募してみてはいかがでしょうか。
RMDについて
一般社団法人RULEMAKERS DAOは、真の民主化を目指し、全ての人々が主体的にルールメイキングに関与できる社会の実現を使命として活動しています。ルール形成を通じて、より良い明日を築くための努力を続けています。